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表紙で選んだら予想以上に深かった漫画

君と綴るうたかたは今年一番印象に残ったマンガです。
(このnoteは2021年12月31日に書いています)

このマンガは百合マンガなのですが、そもそも百合を読み始めたのが今年の12月だからまだまだ百合初心者?なのでこのジャンルの事はまだわからない事も多いです。

この君と綴るうたかたは個人的に小説を書いていて、ある過去のトラウマから塞ぎ込んでしまっている女子高生の「星川雫」とその同級生でクラスメイトの「朝香夏織」が過ごした夏休みのお話です。

読み終えて感じたのは、このお話は「肯定」と「共感」と「寄り添い」のお話だと感じました。

塞ぎ込んで苦しんでいる雫を朝香さんは「肯定」し、雫の話や雫の感情に「共感」してとことん雫に「寄り添い」ます。

塞ぎ込んでいた雫もそんな朝香さんに対して態度をだんだん軟化させていき、次第に本音を話始めます。

この朝香さんの雫に対する姿勢がとても好き。

とても雫は救われると思った。

このマンガは現在2巻が単行本で発売されているのですが、この2巻目の第9節(この〜節の表現がとても素敵)が一番個人的には好きで、「肯定」と「共感」と「寄り添い」の要素が一番強い話だと思った。

9節の一場面で朝香さんが、雫が小説を書き終えた後にしようとしていた感情に言及する場面があるのですが、僕もその感情を抱く事があり、その感情は中々人には言えない感情です。辛い感情なのですが、だから余計に9節での雫と朝香さんのやりとりを読んで泣きそうになった。

雫にとって朝香さんはとても大きな存在だと思いました。

心理描写がとても深い漫画です。

どれだけこの漫画について伝える事が出来たかわかりませんが、まだ未読で興味がある方はぜひ読んでみてください!



追記:あと、細い字で書かれた擬音の書体が印象
に残りました。とても好きな書体。

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