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最終決定権は我が手に!(9月14日刊行漫画演出技法書『カタルシスプラン』外伝117)

あまりに企画が通らないと編集さんだけを納得させる作品を描いてしまいがちだけど…そうすると読者はおいてけぼりに(><; その先の読者の方を絶対的に優先するべきなんだよなぁ。

漫画家は出版者に務めている訳でも隷属している訳でもありません。漫画家は個人事業主なのです。

描いて印刷されれば原稿料はもらいますが、五分と五分の関係です。諂う必要はありません。その両者の間で問題があったとしても、できた作品に関する責任はすべて漫画家が負うこととなるのですから。
だから作品内容に関する最終的な決断はいつも作者自身が行うべきなのです。
それで載せる載せないの決定は編集側のものです。
よしんば編集さんの言ったとおりに直して上手く人気になったとしても自分でその面白さが理解できずに描いていたなら、その後の漫画家生活ではその人気は再現できないというのも問題です。自分の作家性から生み出されたものではないのだから同じ魂を内包した作品なんか一人になれば描けません。
言われた通りに納得できないまま直し、それで人気も取れなければさらに悲惨です。編集者は次の漫画家へ行くだけですみますが、自分の思ったことを描いてない作家は反省もできず、成長すら望めません。
意に添わない直しの要求に妥協するもしないも自由ですが失敗しても編集さんは責任は持たないのですから、それによって抱える不満は抑えようがないほどに膨れ上がるかもしれません。

で、そうして問題があるとそれをネットに書いて憂さ晴らししてしまう作家もいるようですが、「個人事業主である漫画家が内情を安易にばらすべきでない」というのは当然のこととして知っておくべきです。
それは自分自身の悪評を読者にも他の編集者にも振りまくようなものだからだからです。

つまり問題あれば全て作家が責任持たなきゃならないし我慢しなきゃならないってことなんです。
だからこそ言われた通りばかりでやるんじゃなくて、作品でだけは最終的に自分の思うこと信じることを優先してやらないといけないと思います。
譲らぬ思いで強く訴え、やりたいことを編集さんに伝えましょう!

最悪の結果で心が折れないようにね(><;

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