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清潔のススメ。主人公こうあるべき?

一昔も前にウチの嫁は「男前とかって清潔にしているかどうか?のことだ」と言っていて

分かったような分からないような気がしたのだけれど…


コロナ以後の時代は、小汚いことは絶対悪となったと思う。

清潔にしていないと病気をうつされそう。

コロナと直接関係ないところでも、汚れた服をそのまま着てたり、汗臭かったり、首筋に汚れの残ったシャツ着てたり、フケとかあったらもう最悪。

だらしがないところがあると病気うつされそうな気がしてしまうのだね。

それは心の清潔の部分も同じ。

他人の悪口はもちろんダメだが、過去の結構悪だった自慢とか、悪い事した自慢なんて最悪。

清らかな人間なんていやしないけれど、清潔が万人に愛されやすい時代です。

過去に遡ってまで人の汚い行為を穿り出して叩く。そしてその穿り出した者の醜さもまた違う人が叩く。

どんなシミも許せない人が多くなってるんだな。

世はまさに清潔時代だ。


そしてそれは漫画のキャラにも反映されてゆくのではないかと思う。

いやもうとっくに反映されてるね。

ピシッとした清潔感。それは今後のキャラ作りには大切な事なのではないかな。


炭治郎くんは性格も含めてめっちゃ清潔キャラだったし

「ダーウィン事変」のチャーリーだって人間より清潔っぽいもんね。

「SPY×FAMILY」もみんな清潔ぽいよね。「薬屋のひとりごと」も薬って時点で既に清潔っぽい。

「あせとせっけん」なんかもあったね。

下品さで笑いを取るギャグ漫画もめっきり見かけなくなった。

女性向けの漫画は元々清潔感すごく大事にするよね。女性は体の構造的に清潔を欲するということはあるしね。

だから僕は数年前までは女性と男性の漫画の垣根がなくなってきたせいで男性漫画も清潔よりになっているのだと思っていたのだけれど…

違うね。時代の流れだね。

顔つきだって清潔感のあるものが好まれる。テレビや映画やお笑いだって、シュッとした役者がホント多くなったよね。

シュッとしてるって言葉には男前ってだけでなく清潔にしてるって部分も含まれてる…ていうか

2015年くらいから大阪から流行り出したこの言葉こそ

男前って清潔にしているかどうかのこと…そしてそれ以上に清潔っぽく見えることって、ニュアンスが強い気がしています。


それはそうと、世の流行は、良い悪いと関係なく「ギョッ」とすることが流行るもんです。

「スプリットタン」とか「ガングロ」とか、ワッやだな!って多くの人が思うインパクト強いものが流行るのです。

そして近年僕が特にギョッとするのが行き過ぎた清潔感なんですよ。


だから清潔はきっとまだまだ加速します。


主人公少年はボサボサ頭のキャラではなく美容院でカットされた髪に見えた方がいい。

それなりにおしゃれであった方がいい。

髪に櫛くらい入れてる艶はある方がいい。

口の悪い下品なキャラは本当はいいやつでも愛されにくいかもしれない。

お風呂やシャワーが好きな男の子はアリかもしれない。

…そうしてキャラを描く時にちょっとだけでも考えた方がいい。


だから下品なやつは描くな!と言うんじゃあないです。

やるなら流行りの逆突く確信犯としてやるべきだと言ってるのです。


この生きづらい時代…流れに乗って勢いとするか、カウンターとするか。

君はどう生き、どう描きますか?

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