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経営改善の一歩目とは

先日、マネジメントしている組織において夏季賞与の支給がありました。

年3回賞与支給があるのですが、正社員・パート社員限らず、40人弱の全社員と数日間かけて10~15分程度必ず毎回面談を行っています。

全社員の90%以上が女性社員で構成されている組織なので、参考になるかわかりませんが、主に以下のことを中心に話しています。

  • 仕事上で困っている事(環境面・人間関係)

  • 顧客対応における悩み

  • 家庭状況の確認

この中で自分が特に重要視していることが、家庭状況の確認です。

40人ほどの組織ですが、女性がメインの職場ということもあり、パートナーの仕事状況(転職・独立・単身赴任・家庭への関与具合など)、子育ての悩み(育児・反抗期・受験など)、介護の悩みなどを主に聞いてます。

家庭が上手くいってなければ、仕事のパフォーマンスにも悪い影響が出てくる可能性が高いと思っています。そのため、家庭の悩みなどに寄り添えるように努めています。

また、全社員の家族構成などはエクセルで個人的に管理しており、普段の立ち話などでも「最近、子どもは部活頑張っている?」「通っている保育園に子どもは慣れた?」など声がけしています。

知り合いの経営者には、社員と会話した場所(会議なのか、立ち話なのか、懇親会なのか)、時間(分単位)までエクセル管理している方もいます。特定の社員の声ばかり拾わないように気をつけられているようです。

あと面談で伝えられた環境面の困り事については、対応可能なものであれば数日レベルで対応するようにしています。それによって、社員は悩みを真剣にとらえてもらっているという実感が持てるようになり、信頼関係が増します。

どうしても経営改善というと、「売上150%up」「販管費10%削減」など数値面から見た改善施策やKPIを掲げる専門家がたくさんいますが、実情に合っていないケースが多いように思います。

経営改善の基本は、「社員の困り事の解決」と「お客様の困り事の解決」の2つに集約されると思います。

前者であれば、社員各自が何に困っているか把握しようという想いを持つこと、その困り事を解決することで特定の社員だけでなく全員の業務改善に繋がるものから優先的に取り組むことが重要だと思います。

今からでも遅くはありませんので、社員(または部下)とお客様の声を吸い上げる仕組み作りに踏み出しましょう。

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