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好き、と言ってくれた人

好きだと思える人に出会えることは尊い。その人の体の一部でも、考え方でも、顔でもいい。ただ、なんか好きだなぁと思えることが大切なのだ。


29年生きてきて、それなりに人を好きになった。誰かと比較したことがないから具体的なことはわからないけど、わたしの傾向では、惚れにくくて惚れたらとことん長い方だと思う。一途かどうかは別として。

そんな感じで生きてきたものだから、節目節目に好きだった人も割と簡単に思い出せる。小学生の頃は活発なあの子で、中学生から高校生の10代後半はあの子で、その先はたぶんあの人で。わたしの恋愛遍歴で自分からものすごく好きになったのは、この3人。今でもちょっと特別な存在。

人を好きになれることって、素敵なプレゼントだよね。

しかし、わたしは自分がものすごく惚れた人と結ばれたことがない。いつもうまくいかない。お付き合いをする人とは、こちらが受け身の状態で始まるのが常だ。

どうしてだろう。考えてみる。
好きになってくれる人と、好きになった人。いったいなにがちがうのだろうか。

まず、好きになってくれる人から分析してみよう。傾向としては、え?そうだったの?という風に意外な人だったりことが多いように思う。
友達としては仲良かったけど、そんな素振りなかったよね?という具合に。

次、好きになった人について。これも基本的には仲良くしている人であることがほとんど。人見知りでもあるから、信用するまでにある程度の時間を要する。好意を抱くところまでいくには尚更、少々長い道のりが待っている。
ということは、その道のりの中で相手に好かれたいなどという極めて人間らしい(と思いたい)行動や言動が見え隠れしていてもおかしくはないだろう。

きっと、好きになってくれる人にはものすごくフラットな自分!を見せていて、好きになった人には少し相手に合わせた自分の側面を見せているのではないか。

そう考えると、なにも意識して過ごしていないのに好意を持ってくれる人のことを、もっともっと大切にしなければいけないなと思う。

それと同時に、実は自分はそのままの姿、ありのままの姿が一番魅力的なのだと思い知らされる。

がんばっていい子ぶらなくていい、相手に合わせた都合のいい子にならなくていい。

なにより自分を大切にして、愛して、好きでいてあげることが人から好かれる近道なんだろうな。


(ここで挙げた好きな人好きになってくれた人は、性別を限定したものではありません)



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