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【遊戯王】未来屋式2PICKのすゝめ


■はじめに

 みなさん、こんばんは。みらいやまさると最強の生活です。この記事では、遊戯王OCGの遊び方の一つである『未来屋式2PICK ツーピック』について解説します。デッキレシピも公開しているので、ぜひ遊んでみてください。

■未来屋式2PICKとは?

 未来屋式2PICKでは、モンスターカード40枚、魔法カード20枚、罠カード20枚の合計80枚のカードを使います。エクストラデッキに入れるカードはありません。合計80枚のデッキを、40枚ずつ分けて2人で対戦します。

 また、すべてのカードが異なる、いわゆるハイランダー構築です。エクストラがないことからもお察しかと思いますが、カードパワーはお世辞にも高いとは言えず、「リンクス初期より少し強いくらい」の環境です。

 まず、80枚のデッキをよくシャッフルし、上から4枚のカードをめくります。この時、めくった4枚のカードは、2枚ずつ2組に分けて置きます。先攻のプレイヤーが片方を選び、後攻のプレイヤーがもう片方を選びます。

 この要領で、交互に2枚ずつカードを選んでいき、20回(80枚のカードがなくなるまで)繰り返します。選んだカードが自分のデッキとなります。自分の欲しいカードを取るか、相手を妨害するか、駆け引きがありますね。

 あとは、そのデッキで通常のデュエルをするだけです。一本先取でも、二本先取でも、好きに遊んでください。ちなみに、先攻ドローの有無も、その時のノリで適当に決めているので、話し合って適当に決めてください。

■このルールの魅力

 このルールの魅力はいくつかありますが、ひと言で表すと「デッキがなくてもデッキ構築が楽しめる」ところだと思います。このデッキをカバンに忍ばせておくだけで、遊戯王のルールがわかれば誰とでも即興で遊べます。

 デッキがなくても遊べるようにレンタルデッキを用意する、というアプローチもあります。レンタルデッキでもプレイは楽しめますが「デッキ構築の楽しさ」はどうでしょうか。効果や動かし方も覚えなくてはいけません。

 このルールは、「自分でデッキを組む」と「誰かのデッキを借りる」の中間にあるような遊び方と言えるでしょう。そして、できるだけ効果がシンプルなカードを採用することで、プレイヤーの負担も少なくしてあります。

 未来屋式2PICKは、「遊戯王は好きだし昔はよく遊んでたけど、最近のデッキはわからないし、自分のデッキも調整してないんだよね」といったデュエリストであっても、遊戯王というゲームで一緒に遊ぶことができます。

■デッキレシピ

▼モンスターカード:デッキコード【86qn2ma

モンスターカード

▼魔法・罠カード:デッキコード【75pm0eh

魔法・罠カード

【モンスターカード】

《闇より出でし絶望》《デビルドーザー》《カオス・ソーサラー》《氷帝メビウス》《炎帝テスタロス》《月読命》《首領・ザルーグ》《タタカワナイト》《ランカの蟲惑魔》《巨人ゴーグル》《ゴブリン穴埋め部隊》《白銀のスナイパー》《プロミネンス・ドラゴン》《ハイパーハンマーヘッド》《スパイダー・スパイダー》《E・HERO ワイルドマン》《デス・カンガルー》《トリオンの蟲惑魔》《エレクトロ軍曹》《豊穣のアルテミス》《暗黒界の尖兵 ベージ》《ドリルロイド》《闇よりの恐怖》《聖騎士アルトリウス》《ネオバグ》《火炎木人18》《雷電娘々》《ギガンテス》《トラップ・イーター》《ジャイアントワーム》《地雷蜘蛛》《電動刃虫》《深淵の暗殺者》《カードガンナー》《クリッター》《カラテマン》《名匠 ガミル》《メタモルポット》《ニードルワーム》《聖なる魔術師》

【魔法カード】

《手札抹殺》《手札断殺》《マジック・プランター》《魔界の足枷》《ビッグバン・シュート》《重力の斧-グラール》《魔導師の力》《巨大化》《勇気の旗印》《禁じられた聖杯》《強制転移》《月の書》《霊子もつれ》《禁止令》《ツイスター》《ダブル・サイクロン》《暗黒界の雷》《魔法効果の矢》《ソウルテイカー》《死者への供物》

【罠カード】

《落とし穴》《時空の落とし穴》《砂塵の大竜巻》《心鎮壷》《マジック・ドレイン》《闇の取引》《王家の呪い》《ギャクタン》《カウンター・カウンター》《王宮のお触れ》《魔宮の賄賂》《邪神の大災害》《デモンズ・チェーン》《炸裂装甲》《セキュリティー・ボール》《攻撃の無力化》《リビングデッドの呼び声》《バースト・リバース》《墓荒らし》《神の警告》

■カードプールの特徴

 基本的には「引いたモンスター同士で殴り合い、勝てないモンスターには追加でカードを使って解決を図る」という試合展開になるよう調整しています。とりあえず出せば勝てるようなパワーカードは採用していません。

 どんなモンスターでも、複数枚のカードを使えば突破できるようなバランスにしています。能動的にアドバンテージを稼ぐカードは少なくなっており、一枚一枚のカードに重みがあります。ゲームスピードも遅めです。

 とは言っても、少しはバランスブレイカーがいないとゲームに面白みが生まれないので、制圧力の高い《カオス・ソーサラー》や《心鎮壷》、高打点の《聖騎士アルトリウス》は、強いカードとして意図的に採用しました。

 特に、モンスターを除去するカードは安直に採用しないよう意識しました。ですが、少なくしすぎると今度はスタッツの高いモンスターを除去する手段がなくなってしまうので、採用枚数やコストに気を付けました。

 たとえば《電動刃虫》や《巨大化》など「一時しのぎにはなるが継続して使うことはできないカード」や、《ソウルテイカー》や《死者への供物》など「デメリットのある除去カード」を採用してバランスを取りました。

 カテゴリーや種族間のコンボは基本的に少なくして、プレイヤーが「動かし方」を覚える負担をなくしました。ですが、ピックの際に「カット」の概念も欲しいと思ったので、カテゴリーのカードを少しだけ入れています。

 特に⦅トリオンの蟲惑魔》は、自分が《落とし穴》をピックしていればサーチでき、相手が《落とし穴》をピックしていても《落とし穴》を踏む恐れがない、という、ルールにマッチしていて面白いカードだと思います。

 最後に、遊戯王はワイワイ遊んだ方が楽しいので、偶発的な相互作用が生じるようにオモチャをたくさん入れました。たとえば《メタモルポット》を警戒して手札を伏せてから殴ったら《邪神の大災害》だった、みたいな。

 この記事を読んで、自分なりにカードプールを考えるのも面白いと思います。人の数だけコンセプトがあっていいと思いますが、こういったカードパワーのバランスや相互作用を意識すると、より楽しく遊べると思います。

■モンスターについて

 モンスターカードで特に意識したのは、攻撃力と効果のバランスです。打点が高くなればなるほどコストが重くなったり、デメリットが設定されています。打点の調整は、自分でカードプールを考えるときの醍醐味ですね。

 未来屋式2PICKでは、下記のようなバランスにしました。

 1. 2800ラインは特殊召喚の条件を満たす必要がある。
 2. 2400ラインは基本的にアドバンス召喚が必要である。
 3. 光属性を少なくして《カオス・ソーサラー》を弱くする。
 4. 2000以上のモンスターはデメリットアタッカーにする。
 5. 1900ラインは特殊召喚しかできないモンスターにする。
 6. 1800~1850はバニラ、それ以下はメリット効果にする。

■おわりに

 先日、自分の持っていた遊戯王カードをほとんど(6000枚くらい)売りました。マスターデュエルもある中、新しいデッキを組んだり、禁止制限や環境に合わせてチューンしたり、紙のカード趣味を維持するのは大変です。

 自分は札幌に住んでいるので、本州の友達とリアルで遊ぶ機会は少ないのですが、昔のデッキが型落ちして使えなくなったり、相手とデッキパワーが噛み合わなくて遊べなかったり、歯がゆい思いをすることも多いです。

 お互い、遊戯王プレイヤーのはずなのに「今の禁止制限に沿ったデッキ無いんですよね~」みたいな感じで、遊戯王ではない別のゲームで遊ぶ。なんなら会ってない時の方がマスターデュエルで遊戯王してない?みたいな。

 カードゲームとはそんなものだ、お金と時間の掛かる趣味だから仕方ない、そのまま引退してしまえ、というのも一つの人生だとは思いますが、せっかく共通の趣味があるのに、一緒に遊べないのは勿体ないと思います。

 ということで、この未来屋式2PICKだけは売らずに残しました。80枚1重スリーブならポケカのケースに入ります。このデッキをカバンに忍ばせておくだけで、まるでトランプのような感覚で遊戯王を遊ぶことができます。

 それから、はみるとんがよく言っている「遊戯王はもっと色んな遊び方ができるはずなのに開拓が足りない」というのも同感です。別のカードゲームですが、MTGで統率者戦(EDH)が流行っている理由もわかります。

 みなさんも、自分なりのプールを考えてみてください。もちろん、この構築をパクるのも全然オーケーです。もっと新しい遊び方を考えるのもいいと思います。それではデュエリスト諸君、いい遊戯王ライフを!あでゅー

 ※採用したカード全種類の個別の解説は下記のブログにあります。なお、下記の記事は予告なく削除される場合がありますので、ご了承ください。


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