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男性育休を取得したときに、収入はどうなるのか?

こんにちは。かわまんパパです。
2020年10月に第一子を授かり、現在育休2ヶ月取得中です。

「男性育休」とはなにか?』という別記事にて、男性育休の現状や背景やなんのために取得するのか?について書きましたが、その後、私の周りの知人男性から「育休中は収入はどうなるの?」という質問を多く頂きました。このテーマについては他のサイトでも詳しく記載されていたりしますが、専門用語なども多く、少し分かりづらいところもあった印象なので、本記事ではできるかぎり分かりやすいようまとめてみようと思います。

収入は全くゼロになるのか?

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一番気になるポイントだと思いますので、結論から先にいうと、収入はゼロになりません。ただし、通常支払われている「会社からの給料」としては大半の会社では支払われません。

では、どこから支払われるのかというと、「国」から支払われます。もう少し具体的にいうと、加入している「雇用保険」から支払われます。そのため名称も「給料」ではなく、「育児休業給付金」になります。

どのくらいもらえるのか?

これも結論からいうと、約80%強もらえます。その内訳について簡単に説明します。

まず、先にお伝えした「育児休業給付金」として67%がもらえます。何に対しての67%かというと、ざっくりいうと育児休業を開始する前の6ヶ月間の月給の平均額の67%となります(交通費や残業代は含まれますが、賞与は含まれません)そして、月給の約14〜15%が負担額となっている厚生年金保険料や健康保険料などの社会保険料が免除となります。合わせて約80%強がもらえる計算となります。

※育児休業取得期間が7ヶ月以降の期間については、「育児休業給付金」が67%から50%に減ります。

ただし、一点気をつけなければならないのは、「育児休業給付金」には支給額に上限があり、具体的には月給では45万4,200円が上限金額となります。

分かりやすく具体例を挙げると、
①月給40万円の場合:育児休業給付金は40万円×67%=26万8,000円
②月給45万4,200円の場合:育児休業給付金は45万4,200円×67%=30万4,314 円
とここまでは月給に応じた計算になりますが、上限を超えた場合は、
③月給50万の場合:育児休業給付金は45万4,200円×67%=30万4,314 円
となってしまいます。

なので言い換えると、育児休業給付金はMAX30万4,314 円までの支給であるがゆえ、ざっくりいうと年収がおよそ600万円以上の方々の場合は、上記の金額が上限となってしまう、というのがポイントになります。

いつもらえるのか?

申請書類を準備して、ハローワークに提出し15日ほど審査処理期間があります。その後に支給が決定し、振り込みまでに1週間程度掛かりますので、早くとも3週間程度はみておいた方がよいと思います。

(例えば10/1〜11/30まで育休を取得した場合、12/1に書類を送ったとしても、12/22以降に振り込みとなるイメージです)

また、育児休業給付金の支給は原則2ヶ月毎に1回ですので、都度の申請が必要です。申請手続きは会社を経由して行います。

誰でももらえるのか?

育児休業給付金の受給資格は主に以下5点です。

①子の年齢が満1歳未満であること
満1歳未満の子を育てるための育児休業を取得していることが前提となります。基本的には、子どもが1歳になる日の前日までが支給期間となります。夫婦共働きで同時または交代で育児休業を取得した場合、子どもが1歳2ヶ月になる日の前日まで、育児休業給付金が支給される「パパママ育休プラス制度」というものもあります。

また保育所入所困難などの理由により育児休業を延長する場合、1歳6ヶ月または2歳になる日の前日まで支給期間の延長が可能となります。

②雇用保険に加入していること
雇用保険に加入していることが条件です。正社員・パート・アルバイトなど雇用形態はかかわらず、週20時間以上働いていることが条件です。

③育児休業を開始した日前2年間に被保険者期間が12か月以上あること
2年間の間に、11日以上働いた月が12か月以上必要です。また同じ会社で1年以上続けて勤務しており、かつ、子が1歳6か月になるまでの間に労働契約が更新されないことが明らかでないことが必要です。(後半の文面が分かりづらいですが、分かりやすくいうと育休を取得するその時点で、1年6ヶ月後に会社を辞めることがはっきり決まってないこと、を意味します)

④育児休業期間中の1ヶ月ごとの就業日数が10日を超えないこと
育児休業中に1ヶ月で10日超えて働いては支給されません。ただし10日を超えて働いても、就業時間が月80時間以下であれば支給されます。

⑤育児休業後は原則職場復帰すること
これは当たり前かもしれませんが、職場復帰することが原則なので、取得時に退職が決まっている場合は、支給されません。

まとめ

以上、「男性育休を取得したときに、収入がどうなるか?」でしたがいかがでしたでしょうか?細かい話などはかなり省いたので、もし詳しくお知りになりたい方は、厚生労働省HPなどを参考にしていただくと良いかと思います。

もし、今後育休を取られることを検討されている旦那さんやご夫婦に、少しでもお役に立てたら幸いです。

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