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妊娠から出産までに夫婦が決断すべき5つのこと

こんにちは、かわまんパパです。

2020年10月に第一子を授かり、お陰さまで現在無事、生後一ヶ月を経過しました。思い起こせば今年の始まり2月上旬、まさにコロナが世間を賑わし始めたあの頃にちょうど妊娠が分かり、そこからバタバタと準備を進め、今にいたります。

実際に妊娠から出産までの準備を進めていく過程で、夫婦間で決断していかなければならないことがいくつかあります。もちろん私たちも周りの出産経験者の方々から色々とお聞きしながらも、中には少し戸惑いを感じることもありました。

もし妊娠・出産の流れについて、もっと事前に知っていたらそうした戸惑いは抑えつつよりスムーズに進められたかも、という思いもあったので、本記事では、「妊娠から出産までに夫婦が決断すべき5つのこと」として書き綴っていきたいと思います。ご参考にしていただければ幸いです。

1.産むか、産まないか

妊娠が分かって初めての決断は、当たり前かもしれませんが産むか産まないかです。最近では不妊治療などを行った上で待望の妊娠、という方々も多くいらっしゃると思います。いずれにせよ、授かったこと自体に感謝しつつ、夫婦にとってまずは最初の決断となります。

2.出生前診断を受けるか、受けないか

こちらは初めてお聞きになられる方もいらっしゃるのではないでしょうか?出生前診断とは、赤ちゃんがお腹の中にいる間に染色体疾患があるかどうかを調べるための検査です。高齢出産の場合、ダウン症候群の確率が上がるため、近年、出生前診断として新型出生前診断(NIPT)などといった検査を受ける方が増えてきています。検査の期間は限定されており、概ね妊娠10週から22週の間に受ける必要があります。
(参考「高齢妊娠って何歳からですか?」 引用 公益社団法人 日本産婦人科医会HP

私たち夫婦も、いわゆる高齢出産であったため、検査を受けるかどうか悩みました。結果的には、夫婦で話し合いを重ね、もし病気や疾患が検査で分かったとしても産もう、と決めたため検査を受けない方向で進めることにしました。

この問題は、高齢出産のご夫婦であれば、妊娠初期の段階で悩むポイントであろうかと思います。出生前診断は「命の選別」ともいわれ、昨今議論されているところでもあり、非常にセンシティブな問題です。また、検査できる期間も限られており、さらには費用も保険は効かないため自費となります。できることであれば、妊娠する前のタイミングで、ご夫婦でしっかりと話し合いをしておいて頂くとよいところかと思います。
(参考「出生前診断」 引用 日本医師会HP

3.里帰りするか、しないか

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次は出産にあたっての準備です。出産に関しては、日本では「里帰り出産」が一般的な一つの選択肢となっています。多くは母親の実家へと帰省し、出産の準備を整えます。

主な目的は、産後の母親の身体は「産褥期」と呼ばれ、出産直後〜2ヶ月くらいまでは大きなダメージを負うため、回復まで休養をしっかりと取ることです。出産直後の母体のダメージもさることながら、産まれたばかりの赤ちゃんは2〜3時間おきに授乳やおむつ交換が必要で、そこにさらに家事も行うとなると相当な負担がかかってしまいます。

そういった負担を補うためにも、妊娠34〜35週までにはご実家に戻られて協力を仰いでいく、という選択肢もあります。また、里帰りの期間としては、産後に行われる一ヶ月健診までの2〜3ヶ月くらいが目安かと思われます。

里帰り出産のデメリットとしては、旦那さんが「父親」となった実感が沸きづらい、という点も挙げられます。男性の育児参加についての必要性も昨今いわれている所ではありますが、とはいえ実際問題この部分はご家庭やお仕事状況によるところもありますので、それらも含めて、里帰りをするかしないかについては、妊娠初期の段階では決めておきたいところです。

結果的に、私たち夫婦は、私は産後2ヶ月の育休を取得し、妻は里帰りはせずに夫婦が住む家で産後を過ごすこととしました。里帰りをしない、とした場合は、旦那さんをはじめとした家事・育児のサポートは欠かせないところになりますので、その辺りを含めて決めていって頂くと良いかと思います。

4.どこで産むか

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里帰りをするかしないかを決めた後は、どこで産むかを決める必要があります。産む施設や場所としては主に、診療所・病院・助産院・自宅などが挙げられます。

最も多いのは診療所・病院です。医療設備が整っているため、出産時のトラブル対応に関しては安全・安心な環境です。ただし、診療所・病院の中でも、大学病院や総合病院、個人病院や医院によって設備や医療体制、そして費用にも違いがありますので、そのあたりはHPなどでお調べ頂くと良いかと思います。

具体的にいうと、大学病院や総合病院については、より充実した医療設備が整っているケースが多く、帝王切開のケースや、高齢出産や基礎疾患をお持ちの妊婦の方についてはより安心して出産を迎えられるかと思います。ただ一方で、健診時の診察に関しては、毎回同じ医師が担当ではない場合も多いというデメリットもあるので、そういうところでは個人病院や医院での受診の方が安心できる、と思われる方も少なくないのかと思います。

また費用にも多少の違いがあります。こちらは地域によっても差があるので、あくまで東京都内での話ですが、概ね大学病院や総合病院では約80〜100万円(帝王切開や無痛分娩によっても多少変わります)ですが、個人病院や個人医院では60万円程度と考えて良いかと思います。

また、助産院についてはその名の通り、医師ではなく助産師の方が妊娠・出産のサポートをして頂く所です。こちらでは医療設備が万全に整っているわけではありませんので、多くの場合は正常分娩の妊婦の方のみが選択可能です。また、希望すれば自宅出産もできる所もあるようなので、より自然な分娩を望まれる方は一つの選択肢として検討して頂くとよいかと思います。ちなみに費用は約50万円程度となります。

※費用に関しては、いずれの施設であっても出産育児一時金42万円(産科医療保障制度未加入の場合は40.4万円)が、加入されている健康保険から支給されますので、記載した金額から差し引いた金額が実際のお支払い金額になります

ちなみに私たち夫婦は、近隣(歩いて1分)に大学病院があるため、最初しばらくはそこで健診を受けていましたが、上述したように担当の先生が日によって変更になることもあり、出産2ヶ月前くらいに近くの診療所へと健診および出産場所を変更をした経緯があります。(また、ちょうどこの頃コロナ禍であったため、希望であった立ち会い出産が少しでも可能性がある所、という観点で探し直した、という背景もあります。大学病院では規模が大きく基幹病院のため、感染リスク対策が徹底されているがゆえに立ち会いはほぼ無理な状況でした。。)

結果的には変更先の診療所で、希望していた立ち会いも行うことができ、またその診療所も古き良き昔ながらの家庭的な雰囲気の所でもあったがゆえ、自分たちの親ほどのベテランの医師や助産師の方々に温かく支えて頂きながらの出産を行うことができたのも、私たちにとっては非常に有難い環境でもありました。

またポイントとしては、いずれの施設であっても「自宅から近い」というのも実際とても重要です。破水した時にすぐに妊婦が向かうことができる距離感であったり、何かあった際にいつでも診察に赴くことができる環境は、とても安心な要素の一つとなります。

改めてまとめると「設備・望んでいる出産方法・費用・距離」、このあたりを軸に選んで頂くと良いかと思います。

5.旦那が育休を取るか、取らないか

さて5つめの決断は、旦那さんが育休を取るか取らないか、です。
(「男性育休」は以前私の別記事でまとめさせて頂いたので、詳細についてはよろしければこちらをご覧ください。)

男性育休については、最近ニュースなどで話題になってはいますが、まだまだ制度そのものについては知られていないところもあるかと思います。ざっくりというと、子供が産まれてから1歳になるまでの間、旦那さんが育休を取得できる制度で、育児・介護休業法(育児休業等に関する法律)にて定められています。

取得期間については、1年以内であれば選べるようになっており、7日や15日などの日にち単位や、月単位での取得も可能です。

旦那さんが育休を取ることができれば、先にお伝えした「里帰り」についても行わずに出産後は夫婦で赤ちゃんをお世話する、という選択肢も可能になります。

ただし、育休を取得するには一ヶ月前までに会社に申し出が必要となりますので、出産後に取得するのであれば、出産予定日から逆算した上で会社に申し出ができるように、取るか取らないか、そして取るならいつからどのくらいとるか、についてしっかりと夫婦や家族と話し合いをして決めていくようにすると良いかと思います。

私は上述しました通り、産後2ヶ月の育休を取得することにしたため、里帰りはせずに夫婦で育児を行うことにしました。結果的には、産まれたばかりの子供の育児にじっくりと携われることができたことは、かけがえない喜びと感じています。一方で、育児の大変さと産後の女性のダメージについては想定以上ではあったがため、育休を取得していなかったらと考えると、少し想像し難いところであるのは正直なところの感想です。

まとめ

以上、「妊娠から出産までに夫婦が決断すべき5つのこと」として書き綴りましたが、参考になりましたでしょうか?

制度や仕組みの細かいところについては、今後法改正などもあるかと思いますので、その辺りは都度、厚生労働省などのHPでお調べ頂くと良いかと思います。

私自身も、妻が妊娠してから初めて知ったこともたくさんあります。当たり前ですが、大事なこととしては、事前にしっかりと夫婦でどういう方向で進めていくかを話し合っていくことだと私は思います。しかしながら、いざ妊娠・出産の段になると、他にも様々な細かい事柄が挟まってきがちですので、ぜひそうなる前の段階で、夫婦間でのすり合わせをしておいて頂くと良いかと思います。

今後、ご出産をお考えになられている方々に少しでもお役にたてば幸いです。

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