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BOUQUET制作に込めた想い:前編

この記事では、2022年11月1日よりKickstarterにてクラウドファンディングを開始する「BOUQUET(ブーケット)」の制作の経緯と想いを書きました。
ブーケットの制作にあたっては、いつもの制作のきっかけと違ったきっかけがありました。
どのようにしてブーケットが生まれ、Kickstarterでのプロジェクトに向けてどんな想いを持っているかを書いていきたいと思います。
このnoteが「ブーケットのプロジェクトを支援してみたいと思っている人」に届いていれば幸いです。
現在、プロジェクト開始前の事前登録ページをオープンしています。
本noteを読んで「支援したい」と思っていただいた方はぜひ登録をお願いします。

奥さんと一緒にゲームがしたい!

世のボードゲーマー諸氏のお悩みの1つとして、必ずしもパートナーが一緒にボードゲームを遊んでくれないことがあるのではないかと思います。
うちの場合も、奥さんは僕がボードゲームを生業としていることを理解してくれていますし、主催しているボードゲーム会にも一緒に行ってくれますが、自分から「あのボードゲームで遊びたいなー」ということを言ってくることは、まあありません。
ところが、そんな奥さんでもいくつか連続してプレイしてくれるゲームがあります。
それは、「宝石の煌き」と「くだものあつめ」です。

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奥さんのお気に入りゲームの1つ「くだものあつめ」

両ゲームとも、それはそれは素晴らしいゲームです。
「宝石の煌き」は拡大再生産を味わえるゲームとしてお手本のようなゲームですし、コンポーネントも素晴らしい。
「くだものあつめ」もマンカラをベースに、じっくりとパズルに向き合い連続手番の快感が楽しいゲームです。
2つのゲームとも奥さんがハマって何度もプレイして当然です。

そして、これら2つのゲームはいわゆる軽量級と言われるボードゲームから中量級のボードゲームを遊ぶきっかけになるゲームだとも言えます。

「軽量級から中量級の間くらいの、軽量級から中量級を遊べるきっかけになるようなゲームを作れば、奥さんと一緒にゲームを楽しめるのでは!?」

これが、ブーケット制作の最初のきっかけでした。

テーマを「花束作り」に決めた!

ブーケットは、「種から花を育てて、花束を作るボードゲーム」です。
あくまで男である自分が考える、女性にキャッチーなテーマと考えたときに、安易ではありますが「花」というのはとても良いなと思いました。
何より、種→花→花束(→種)というサイクルが直感的にゲームシステムとして使いやすそうと思えたのがよかったです。

ちょうど、その頃はswitchの『あつまれ!どうぶつの森』を奥さんがプレイしている頃でもありました。
あつ森にも「花を育てる」という要素があるのですが、その中で変わった色の花を咲かせる方法が面白いなと思って、それをボードゲームで実装してみたいなと思いました。

あと、単純にプレイ中、花束カードの上に花チップが並んでいくのは、「映え」そうで遊んでいるところがイメージできたので、強く制作を後押ししてくれたかなと思います。

いざ、ゲームシステムを作ってみると意外とソリッドな配置パズル(*)のゲームになったので、入り口こそ「男性制作者が考える女性向け」「軽量級から中量級に誘う」ゲームと言ってはいますが、じっくりしっかり考える体験ができるゲームになりました。

*配置制限内での基本色種タイルの配置や混合色タイルの生成に向けた種タイルの配置は本作の考えどころの1つです!

中量級の入り口になるように!

そんなこんなで、ブーケットの制作をしていると、意外にも奥さんが何度もテストプレイに付き合ってくれました。
(普段はテスト会に出すことが多いのですが、その前に何度もテストできました)
コンセプトに共感してくれたことや、フレーバー的にもノットフォーミーではなかったのが奏功したようです。

初期段階のプロトタイプではあったものの、自分が勝ったり、奥さんが勝ったりしました。
さらに、ゲームをプレイする中で確かに成長(うまくなっていること)を感じられるゲームになっていたようでした。
この感じは、「宝石の煌き」や「くだものあつめ」にも似ていて、奥さんのリアクションを通して、自分の中でもブーケットに確かな自信を持つことにつながりました。

「宝石の煌き」や「くだものあつめ」は、普段軽めの(ここでは時間的に短いことを「軽い」と表現しています)カードゲームを中心にボードゲームを遊ぶ層の人たちを、それこそ中量級に誘うのに最適なゲームと思っています。

ブーケットを見直してみると、そこには上記2作品のエッセンスを確かに垣間見ることができて、良い感じにデザインできたと自負しています。
だからぜひ、普段軽量級しかプレイしないパートナーと一緒に、最初にする中量級のボードゲームとしてブーケットを選んで欲しいと思います。

本noteに続く後編では、ブーケットのプレイの流れやこだわりのコンポーネントなどを紹介したいと思います。ぜひ次の記事もお楽しみに!

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