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懐かしきブログ時代

初めてブログに手を出したのはいつだったか。それほど長くブログを続けたことがなかったのではっきりとは思い出せませんが、ブログ以前に自分でHTMLタグを入れてホームページを作り、その中にフリー素材の日記をリンクさせていたのは1999年頃だったと記憶しています。

手作業で作っていたファンサイト時代

当時は好きだったバンドのファンサイトとして運営していました。大手のファンサイトさんは「彼ら」の事細かなスケジュールをほぼリアルタイムに近い状態で更新し、アルバムレビューにライブのセットリスト、考察(これが的確で読み応えのある文章なのです・どのアーティストのファンの方も)など盛りだくさんの内容を載せていました。

私などは熱量こそそれなりにあってもそこまでの管理は出来なかったので、ささやかなライブレポートやら曲紹介、曲をモチーフにした小話などの創作物(恥ずかしい代物なので現存させていなくてよかった)くらいです。どちらかというと日記とチャットがメインで、ファン同士で仲良くなった方と小さな交流を楽しんでいました。チャットはもちろん非公開で内輪のみ。6人くらい(うち常にいるメンバーが3人ほど)でファン同士の会話を超えて、家族やリアルな友人にも言えない悩みだったり愚痴だったり、この距離感だから出来る深い話も出来ていたのを覚えています。当時はダイヤルアップ接続だったから「テレホーダイ」が適用される23時になると同時にチャットルームに集まったものです。年齢がばれますが懐かしい……

話は逸れましたが、HTMLホームページにレンタル日記が主流の時代には、だいたいトップページの次に「目次」があり、「プロフィール」「趣味のページ」「DIARY」「BBS」といった内容のものが多かったと記憶しています。かくいう私もそうでしたが、各コンテンツを日々更新するのは少なからず労力と時間が要ります。日記だけあればいい、そんなニーズがブログ文化の隆盛を生んだのでしょうか。

素敵主婦ブログに憧れて

かつて自作していたホームページはいつしか荒野と化し、仕事の忙しさもあり人様のブログを読むばかりだったのが2000年代前半頃。以前の記事で書いた、畑を始めたのと時を同じくして、アメブロを始めました(それ以前に始めては放置→削除を数回していましたがこれらはノーカウントで)。

なぜアメブロを始めたかというと、大好きなブロガーさん達がいたから。仕事を辞める間際の、身なりも心もボロボロ、家もごちゃごちゃしていた自分にとって、素敵なインテリアにナチュラルな小物類、美味しそうな料理やお取り寄せスイーツなどを日々載せている主婦ブロガーさんの記事は憧れの世界といっても過言ではなく、私もそっち側に行きたい!くらいに思ってました(笑)彼女らが紹介するカフェに行ってみたり、レシピを参考にしたり、北欧雑貨を集めてみたり。当時買ったマリメッコのマグカップは今も大切に使っています。ブロガーさんの真似をしてみたりするのってちょっと痛い?と思われそうですが、純粋に「生活を楽しむ」という意味では日々追われ疲れ切っていた自分にとって決して悪くなかったと今でも思います。

ブログの世界から1人、2人と去っていく寂しさもありました。再就職されてブログを閉じてしまったり、妬みからなのか荒らされてしまったりして大好きなブログが読めなくなるのは悲しいものでした。今もどこかでブログ、またはインスタで会えないかなぁ、と思うけどあてのない願いです。

アメブロに綴る暮らし

そんなこんなでアメブロユーザーになった訳ですが、自分が綴るブログは素敵主婦ブログとは程遠い垢抜けないものでした。料理とか畑で収穫した野菜、お茶とお菓子、ガーデニングなどの写真を載せていた気がしますが、まあセンスはお金では買えないので身の丈ということで。

読者として交流させていただいた方も何人もいらっしゃいました。同じく家庭菜園を楽しんでいたパパさんや、お菓子作りが上手な新米ママさん。ブログで知り合ったイラストレーターさんの作品が好きでグッズを購入させていただいたこともありました。どういうわけか同時期に更新が途絶えがちになる方が多く、私もそのうち閉じてしまいました。

当時のブログはとうに削除してしまったけれど、非公開ででも残しておけばよかったと今更ながらに思います。古い日記を時たま読み返すみたいに。あの頃交流させていただいた皆さん、今頃どうしてるかな。私はnoteにいます、なんて誰に聞こえるともなく呟いてみました。



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