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ママの想いを形にする商品開発

はじめまして!株式会社彩華生活の代表取締役 村田絵理子です。
2004年に創業。ECサイトの運営、化粧品・健康食品の開発から始まりました当社でしたが、第一子の妊娠中に溢れ出てくる母性を抑えきれず。。どうにかこの子のために良いものを作ってあげたい。という想いで社員の反対も押し切り自分が本当に欲しい商品の開発を始めました。
ベビー&キッズブランド「HelloAngel」始まりのお話しです。

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つわりでも使える妊娠線予防クリーム

妊娠時つわりが酷かった私は妊娠前より8キロ痩せてしまいました。
とにかく匂いに敏感で妊娠線クリームなんて使用できず。。
つわりでも使用できる妊娠線予防クリームを作りたい!と思い早速企画を考え始める。
やっとサンプルが出来た頃にお腹の痛みで立っていられなくなり病院へ。
切迫早産で即入院。3ヶ月の入院生活でした。
商品の企画は走っている状態だったので病院にパソコンを持ち込み、サンプルを病室まで届けていただいたりしてなんとか完成しました。
匂いのメカニズムを変えることでつわりのひどい妊婦さんでも使用できる妊娠線予防クリームは口コミで広がりレビューもとてもいい商品となりました。

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25万個出荷!ヒット商品はこう生まれた

無事子供が産まれて今までに感じたことのない幸せを得て「この子とずっと家でのんびりしていたいなぁ~」と思ってはいても経営者に育休はありません。産後2ヶ月で復帰をし休みの間の社員間とのズレを埋めていきます。
そして楽しみにしていた商品開発にすぐに取り掛かりました。
仕事大好きな私は産休中に仕事が出来ないイライラを発散するべく「復帰したらやりたいことノート」を書いていた。
作りたい商品・やりたい事業・お客様へのサービスなど1ヶ月1冊ペースでノートはなくなります。

そのノートの中でいちばん作りたいと思っていたのが今や大ヒット商品の「子供乗せ自転車専用レインカバー」でした。
友人が自転車にベビーカー用のカバーを付けていたことから思いつきました。もっと使いやすく、子供の不快にならないように作ってあげたい!
復帰すぐの仕事はもちろんレインカバーを開発するための動きでした。

まず雑貨を作ったことがない。やっぱり中国だよな。
ということでアリババで工場を検索。
日本語を喋れるスタッフが居てレイン系の商品を作っているところがあれば・・何社か問い合わせて条件もよくやっと決まった工場。
でも自転車カバーがまだ世にほとんどない中、私のデッサンだけでは伝えられない。。
「もうこれは・・行くっきゃない!」
すぐに中国行きのチケットを取りました。
行くと行ったら聞かない、思い立ったら実行せずにはいられない私。
家族を説得して単身中国へ向かいました。

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未知の世界中国へ

工場は深センにあります。
深センへは日本から直行の飛行機もありますが香港で宿泊し新幹線で向かいました。
初めての中国での電車。緊張していたからかどうやってきっぷを買ったかとか覚えていません。笑
深センにつくと国境がありそこでwifiが切れる。。
香港用のwifiを借りてしまったので香港以外では使えない。
そして中国の規制により日本のSNSなどは見れない事をこの頃はまだ知らない笑
誰とも連絡が取れない・・どうしよう。。Googlemapも見れない!
なんとか下手な英語で待ち合わせのホテルまでたどり着いたが迎えが来ない・・間違えたのか?せっかく来たのに。。半べそかいていると「村田さん?遅れてすみません!」と工場のスタッフが声をかけてくれました。もう天使にしか見えなかった笑

初めての工場。ツッコミどころ満載!

どんなものを作りたいか打ち合わせが終わり工場を見学する。
生地がその辺に散らばっている。タバコ吸いながら作業してる。
ダメだコレ。
「生地の管理を徹底させて。タバコを吸いながら仕事をさせないで。」社長に直談判しました。
日本に届いた時に少しでも汚れがあったりタバコ臭かったりしたら全量返品で支払いもしません。徹底すると約束いただいたので契約書に入れ込みました。
結果きちんと実施したかはわかりませんが、このあたりは最初にしっかり言っておけば少しは違います。納品されたものは大丈夫でした。

日本に帰国し本格的に製造開始!そして完成!

商品の色から撥水性の試験、ビニールの質など選ぶところから始まり、取扱説明書やホームページ作りなど全て一人で行いました。
輸入が初めてなのでどういう流れをすればいいか、色々なところに行き教えていただきました。
初めてなことだらけでMade in JAPAN表記を忘れて港までシールを貼りに行ったり、取説のサイズがめっちゃ小さかったり。笑
思い返すと笑えますがよくあんな知らないことをひとりでやったな、と過去の自分感心しちゃいます。
そしてまだ産後1年以内の出来事。30歳の私パワフルです笑
そして完成品がこちら

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懐かしい!初期バージョンです。
初回で製造した2000個が1週間の予約販売の時点で完売!
「これは売れる。ママたちはこれを欲しがってたんだ!」と確信しました。
自分のために作った商品がたくさんのママに支持されて笑顔が増える。
ママの喜びはみんな一緒なんだと気付けた商品でした。

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ママの「こんなのあったらいいなぁ」を形にする

子供が小学校になり手がかからなくなりました。
すると私のこういう商品が欲しい!という欲求が薄れてきました。
これはもう自分ではなく日本中のママの欲しい物を作ってあげたい。
絶対に必要ではないけど「こんなのあったらいいなぁ」レベルの商品。
じつはママに一番刺さる商品なんです。
今は座談会やアンケートを実施し、ママのお悩みや欲しい物を聞く機会をなるべくたくさん作っております。
私自身お話しすることが好きなのでママと一緒になってワイワイしながら商品開発のヒントを貰っています。


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今では中国に行くのも大阪に行くくらいの感覚で電車もバスも問題なく乗れ、工場も何度も変わりましたが今では上海に協力会社も出来ました。
ひとりで何でもこなしていましたが、今では社内スタッフも増えました。
一緒にプロジェクトを動かす仲間もでき、どんどんいい方向に向かっております。
たくさんの方々に支えられHelloAngelは生まれ、今もたくさんのママとお子様に喜ばれております。
これからもママの笑顔が生まれる商品を開発していきたいです。


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★全商品開発ヒストリーはこちらにも!
ママのあったらいいなぁを形にする「HelloAngel」
http://helloangel.jp

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