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最低映画の紹介

あまりにつまらなすぎて印象に残った映画
というものがないでしょうか?

過去にトライアルとしてこんな挑戦的な文章をしたものを公開します。
結果は不合格だったのですが、なかなか面白いテーマでしたよ、と編集の方も気に入ってくれたものです。

真冬のホラー!コメディ要素満載! 「アイスクリームマン」

時代を超えても愛され続ける名画がある一方で、箸にも棒にも掛からぬ映画も同時に公開をされています。その映画の殆どは見る価値がないと考えている映画ファンが多いかと思いますが、そんな最低映画の中にも、これはぜひ見てもらいたいというものがあるのも事実です。
今日はそんな「最低映画なのに何故かまた見たくなる映画」を一本紹介したいと思います。

Title:アイスクリームマン(邦題) 米 1995年
監督:ノーマン・アプスタイン
出演 クリント・ハワード
   オリビア・ハッセー

あらすじ
幼少期に目の前でアイスクリーム屋が殺される所を目撃した少年が、大人になって人肉入りのアイスクリームを売るようになる。そのアイスクリームが街でおいしいと評判になる。しかしアイスクリームが売れると発生する殺人事件を、警察が捜査するが捜査は難航。そんな中、街の悪ガキグループが、アイスクリーム屋が事件の犯人ではと勘づき、三人でアイスクリーム屋の自宅へ乗り込もうとするが…

映画の作品分類としてはホラー映画になります。確かに、ホラー映画としてみることができるのですが、映画としては大真面目にやっているのに何故か笑える箇所も盛り込まれております。

オープニング そんなセリフ、普通言う?

オープニングでは、理由も分からずに突然、アイスクリーム屋が銃殺されるシーンから始まります。問題のセリフはその死体を見つめて少年が言った一言です。
「ママ、これからは誰がアイスクリームを売りに来るの?」
 人が目の前で殺されているのに、そんな心配普通しないだろ?という頓珍漢なセリフが、冒頭からこの映画のカオスさを物語っています。

街の警察は無能集団! そんな警察じゃ街の治安は維持できない。

アイスが売れるたびに人が殺されているのですから、殺人事件の捜査に警察が動き出します。しかし、捜査は難航します。捜査の途中でアイスクリームを食べるシーンがあるのですが、アイスクリームの中に目玉が入っていても、食べている刑事は気が付かないのです。こんな頼りにならない警察がいる街に住んでいなくて心からよかったと思う瞬間です。

大きなコーンに自分が殺した男の生首を乗せて喜ぶアイスクリーム屋

もう、これはコメディが撮りたくて撮影したとしか考えられません。監督はこの映画をどう見られたくて作ったのでしょうか?

オリビア・ハッセー 昔は綺麗だったのに…

こんな最低映画なのに、名女優が出演していることに驚きです。役はアイスクリーム屋の母親代わりだったいかれた看護師です。ファンの方はあまり見ないほうがいいかと思います。60年代では「ロミオとジュリエット」のジュリエット役だったのに…

映画は娯楽です。どう見たいかは個人の自由ですが、その中でも誰もが最低という映画は存在します。しかし、その中でも見方を変えるとなかなか面白く、「こんな最低映画知ってる?」と知識自慢ができる映画もあることは押さえておきましょう!

それでは、いい映画ライフを送ってください。



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