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【娘の帰省】それは事件簿という名の思い出〜後編

彼女の帰国は事件でした。
今日は後編。


こんにちは。
彩夏です。

7月


7/8 マルコ韓国へ「オレ、カード二枚も使えやんくしたった⭐︎⭐︎カッケー!!」

マルコ韓国に旅立つ。束の間の休息と思っていたら、マルコから連絡がくる。

ホテルの予約をしたBooking.comから、入金が完了していないから、ホテルの予約も完了していない。◯時までに入金がないとキャンセルになるとメッセージがきたので、カード番号を入力した。
1枚目がうまくいかなかったから、2枚目の番号も入力してしまった。なんかおかしくない?

バカなの?

慌ててホテルに行って確認したら「ホテルの予約はできているので、それは詐欺ですね」と言われたとマルコは言う。1枚は私のカードの家族カード、もう1枚はめがねさんのカードの家族カードだったので、お互い仕事中だというのに、慌ててカード会社に連絡してカードを止めた。不正利用もまだなかった。
マルコはBooking.comからのメッセージに違いないという送られ方をしてきたから詐欺だなんて思わなかったという。調べたらフィッシングが相次いでいるらしい。被害もなかったし、本人も反省していたし、2度としないだろう。たぶん。それにしても一度に2枚のクレジットカードを抹消したマルコ。勘弁して。
韓国に到着後すぐ手持ちの現金を換金してあったので、3日間それで過ごしたらしい。考えようによっては娘からの不正利用を防ぐことができた。
ただ一言!!人様のお金勝手に不正利用する悪いやつ、ほんといい加減にしろ。真っ当に働け!


7/12 私の誕生日「?俺腹イタナッタ….」

めがねさんとマルコがケーキを買ってくれていたのだけれど、夕方マルコが「お腹が痛くて辛い」と言い出す。すぐにかかりつけ医に行くと、出国も近付いてくるし、紹介状書くからこのまま検査できる病院に行くように言われる。血液検査、CT、尿検査をした。盲腸の可能性もあるけど、そうだと断定もできないということで、抗生物質を飲んで連休中様子を看ることになった。そしてそのまま治ってしまった。
これに関しては今も不安は残るけど、原因がわからないからどうすることもできない。こんなのが地味にモヤモヤする。
かかりつけの先生が体調で不安なことあれば連絡しておいでと、娘とLINE交換してくれた。こんな時、病院ジプシーをしてなくて良かったと思う。


7/16 マルコ別人になる

アメリカに行ってから一度だけセルフカットをしたのみで、ずっと伸ばし続けた髪。
NYでの成人式撮影も終わったので、日本に帰ったら髪型変えるんだと張り切っていた。別に日本でしなくてもよくない?その張り切りからは「親に料金出してもらおう」という魂胆がプンプン匂う。仕方ない。普段生活費は切り詰めてくれてるからね。

びふぉー
あふたー

誰?!?!?!?!


7/18 最後のご馳走は焼肉をチョイス

出国も近づき、生ものは一応避けようということで娘は焼肉を選んだ。帰ってきたときは「あれも食べて、これも食べて」と張り切っていたけれど、日本の酷暑と湿気にやられ体調を壊したこともあり後半は完全に夏バテしていた。
そこへ娘に会いたいと言ってくれる友人達との予定で3週間丸一日家で過ごすことはほとんどなかった。疲れも出たんだろう。


7/20 出国「おとなしく帰ります…ジャ」

全く大人しくしていない3週間だったけど。
18時頃の飛行機に搭乗するため、保安検査場に入ったのは16時だった。それ以降もうマルコの姿を見ることはできない。カナダに出発の時も、アメリカに出発の時も。保安検査場でお別れのハグをする時はいつも泣いてしまう。姿が見えなくなるまでお互い手を振り続ける。見えなくなると更に涙が出てくる。あんなに振り回されてヘトヘトだったのに。いつか慣れるのかな。
関西国際空港は飛行機の発着は展望タワーに行かないと見ることができない。展望タワーの閉館時刻は17時。そんなタワーある?だから飛び立った飛行機が見える場所を探して、そこでめがねさんと待機していた。
定刻より少し遅れて飛行機はLAへ旅立って行った。私がミッションインポッシブルのイーサンだったなら、その飛行機にしがみつくのに…..なんてバカなことを考えながら、飛行機が見えなくなるまで見送った。
またね。マルコ。


そしてマルコに思うこと

マルコは普段、寂しくなるからと電話で話すことを嫌がる。だから連絡は主にLINE。文字は手軽に気持ちを伝えることができるけど、そこからマルコの本当の気持ちは読み取りにくい。

だけど1年ぶりにマルコと過ごした3週間で、まだまだ子供っぽいところがありながらも、自分の足で一歩一歩、異国の地で前に進んだ自信や、夢を諦めない強い気持ちを感じることができた。親が側にいなくてもしっかり成長している。

そしてマルコにはちゃんと自分の居場所がある。
ここは私の来たい場所ではなかったと、弱音ばかり吐いて日本に帰りたがっていたマルコはもういない。見守って成長させてくれたホストファミリーのダナさん一家、お友達、そしてルームシェアしているMちゃん。
マルコはもう1人じゃない。

一人娘を留学させることに悩んだこともあったし、今もずっと心配は尽きない。だけど覚悟をもってマルコを送り出したことに後悔はない。

そして今、この先マルコがどう成長していくのか楽しみで仕方がない。

「私の今の居場所はLAだから」
カッコつけてそう言ってたくせに、空港で「帰らなアカンことにイライラする」と少々不機嫌になっていたマルコ。あれはただ、空港の暑さにイライラしてたんだと思う。

LAに帰って2週間。
「やっぱりこっちの気候は最高。夏に日本帰るのは今度からやめるわー」と言っている。

そうだね。
私達も暑さとマルコから与えられる疲労で何倍も疲れるからさ。
帰ってくるのは夏以外にしてくんない?


最高に楽しい3週間でした。
次会える日が楽しみです。


それでは。
長くなりましたが最後までお付き合いありがとうございます。
ばいなら

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