映画「フォードVSフェラーリ」感想

2020/1/11にTOHOシネマズ新宿にて鑑賞。自分は割と自動車が主題になっている映画が好きで、例えばThe Fast and the Furious (ワイルドスピード)もMega Max以降のテイストよりも車と車バカがメインの第一作のほうが好きなタイプです。このことも含めてル・マンへの挑戦をターゲットにしたこの作品を本当に心待ちしていました。

結論を言うと大満足な作品でした。映像の迫力やエンジンサウンドを楽しむためにも少しでも興味がある人は配信を待つのではなく劇場で見ることをおすすめします。

抜群のドライビングセンスを持ちながら自分の整備工場を国税に差し押さえられレースの引退を宣言したマイルズ、アメリカ人最初のルマンの優勝者であったものの持病でドライバーを引退し、自動車のセールスをやっているシェルビー。その二人がフォードのレース参戦に伴い、シェルビーは自身の工場の拡大と設計したスポーツカーで再びル・マンに挑戦、マイルズはシェルビーに才能を見出されてドライバーとしてのレースにでることができる千載一遇のチャンスを手にしながらも大企業のエゴに振り回されていく。そんなストーリーです。

経営者として資金提供をしてくれているフェードを意見を聞き入れざるを得ないマット・デイモン演じるフェルビーの醸し出しす中間管理職感も、クリスチャン・ベール演じるマイルズの頑固で激しい気性ながら常に正論を振りかざす職人気質の演技も最高でした。「マネー・ショート」でもそうでしたが、クリスチャン・ベールは気難しい天才の役が本当にぴったりハマります。

また人物描写だけでなくレース車両を仕上げていく段階でもなにか特別なものを取り付けて終わりではなく、試走 -> 分析 -> 調整をひたすら繰り返すという、おそらく実際にそうしているであろう手順が描かれているのもの非常によかったです。

レースの対象が24時間耐久レースであるので、どうしても映画にするとレース展開がわかりづらい演出になるのかなと思ったのですが、演出でうまくカバーされていたのでそこまで気になることはありませんでした。コーナー手前のブレーキング勝負などは本当に手に汗握るシーンとなっているので必見です。これに限らずレースシーンはどれも本当に素晴らしかったです。

再度になりますが、レースの迫力を楽しむためにも映画館で見ることをおすすめする作品です。


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