見出し画像

ちょっと考え直す恋心。

恋愛と共に傷を重ねて大人に。

その傷を負う度に、

次の人にはもっと優しくできる。
もっと大切にできる。

なんてことを毎回思っていた。

でも、もうあんまり思いたくない。
別れたくないよね、寂しいから。

自分の愛情の表現や、相手の反応に異変を感じたので、少し振り返りながら見直してみようと思う。


最愛の息子と離れ離れになってから、注ぐことに幸せを感じていた愛情が行き場を失くして彷徨う。何をされても満たされることはなく、相手を満たすことで自分が満たされる感情があった。

新しい恋人はその標的となる。
(というか単純に白市可愛過ぎ問題)

なんでもしてあげたくなってしまう。もんじゃ焼きを食べに行けば、いい感じで焼いたものを毎回口まで運んであげたくなる。眠りにつくまで顔を見ながら頭を撫でていたいし、いつも寄り添っていたいと思う。(だって単純に白市可愛過ぎ問題)

超甘々。いつでもどこでもべったりしているとんでもないバカップルが爆誕してしまう。(なぜなら単純に白市可愛過ぎ問題)



相手のことを想いながら送る生活、それだけでものすごく幸せだったりする。買い物1つにしてもそうで、恋人が好きな飲み物を揃えておくというだけでなく、会う時の体調を気にしたりもするようになる。

例えば女の子の日の前にはビタミン多め、女の子の日は鉄分多め、連勤で目に疲れが溜まっていそうならブルーベリー多め…など。

そんなふうに考える時間に幸せを感じたりするが、これは不必要な愛情の押し付けであると、その可能性を考えてみる。

ありがた迷惑
小さな親切に大きな下心

なんて言葉が日本にはある。こちらがそんなつもりはなくても、相手は迷惑かもしれない。


どうしてそんなに物ばかり買うのか。

息子と離れ離れになってしまってから、スーパーやコンビニのお菓子コーナーに踏み入れることが全く出来なくなっていた時期があった。
恋人が出来てからそれが解消していることに関係しているのではないかと考える。

きっとその反動が出ていて、大きく迷惑をかけていたのではないかと振り返り、これはちょっとね…反省してます…。自分で気づけて偉かったねって感じでしょうか。きっと相手が言いづらいことに気づけている…はず。

可愛い孫に好きなお菓子や好きなキャラクターグッズを与えてばかりのじいさんというわけではなく、好きな物やキャラクターの知識も取り入れて楽しくお話をしたりするようにはなるが、なんでもやり過ぎには注意が必要。



思いやり。

相手の気持ちに触れることも、
触れないことも、
気づくことも、
気づいていないフリをすることも。

横に並んで同じ景色を見ながら話すことも、
向かい合って話し合うことも、
たぶん、その全てが同じ思いやり。

伝えることも、
「伝わってるよ」を伝えることも。


そんなことはずっと前からわかっていても、本人同士の恋人同士ではすんなりはいかず、思わず暴走していたのでは…と思うことも…。

なんでもしてあげたいし、支えてあげたいし助けてあげたい。それが心強さになることがあったとしても、時には迷惑になることもあるはずだと、とりあえず今はそう考えてみる。

恋人は幼い息子でもなければ、弱い立場の人でも無く対等な存在で、僕なんかがいちいち手助けする必要なんてないこともたくさんある。

わかっていたのに、余計な口出しがあったのかもしれない。大事な選択の邪魔をしたこともある気がする…。


昔、恋人の引っ越しを手伝ったことがある。たぶんその時もそうだ。彼女は新しい生活を始める為に、自分一人の力でいろんなことがしたかったのかもしれない。

それなのに、まるで引っ越し業者のように荷物を運び、家電も一緒に見に行っていた。今はなんだかそんな自分を恥ずかしく思う。

もう少し、ちゃんと相手のことを見なければいけない。

わかっているのにね、どうして恋はそれができない…。



男のくせに母性が強いと馬鹿にされたことがある。noteでも母性について割と嫌なことを言われちゃったことも。でも、こんなことを言ってもらったことがあった。

「家庭が崩壊してしまっている私は、恵まれた温かい家庭の記事が読めないことがほとんどだけど、ゼリ沢さんの記事は不思議と素直な気持ちで読めた」

許してもらえたみたいで、認めてもらえたみたいで嬉しかった。

母親から授かったであろうこの母性が関係しているのかどうかはわからないけど、僕の人生では親友と呼べた存在が三人いて、その三人共が離婚や死別で母親がいなかった。元妻も子供時代に母親を亡くしていた。

「きっとみんな、あなたのぬくもりに癒されていた」

そんなことを言ってもらったこともあって、たぶん調子に乗ってたところもあるんですよね。いや、絶対にそうだ。


恋愛の感情が、いつのまにか愛情と変わらなくなっている。確かに胸締めつける想いも未だにあるけど、これから彼女とどんなふうになっていくのかと、不安が心を責めてくる。

だからいつも、一人でも、もちろん二人でも悩んでいたいと思う。

聞いていたい。いつも想っている。
見ていたい。そうすれば、かける言葉が変わる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?