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サイフク60周年 ブランド設立11年のインタビュー

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老舗ニットメーカー「サイフク」とキッチンアイテムを共同で開発した料理家 佐藤智香子氏が、様々な角度からニットやサイフクについて取材し、インタビューした全10話をお届けします。
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2023年4月の記事一覧

第一話 おすすめのハラマキを探す人、多数。「隠す」を「見せる」の逆転の発想にしたら・・・

新潟で活躍する料理家 佐藤智香子氏が、キッチンアイテムを共同で開発した老舗ニットメーカー「サイフク」。 今回は佐藤智香子氏が様々な角度からニットやサイフクについて取材し、インタビューした全10話をお届けします。 新潟県は五泉市(ごせんし)。 ここに、60年の歴史を誇る老舗ニットメーカー「サイフク」がある。 数々の国産アパレルブランドのニットを生産し、 多くの人が袖を通してその品質の良さを実感している 技術力の高さはいうまでもないが、 ここにいわゆるセーターやマフラーといっ

第二話 日本製ニットをつくる老舗ニットメーカー「サイフク」代表インタビュー。                「ニットの今と昔〜60年を迎えて〜」

今回は、日本製ニットが生まれるこの地「五泉市(ごせんし)」の歴史や、ニットメーカー「サイフク」の原点にまつわるお話を、サイフクの代表取締役である斉藤千佳子さんに私、佐藤智香子がインタビューしました。 (有)サイフク 会社概要 1963年創業、日本一のニットの産地 新潟県五泉市(ごせんし)に本社があるニット専門メーカー。 編み地から縫製、仕上げ工程まで社内一貫生産を築く、品質の良い「made in Japan」のニットを日々生産。 オリジナルブランド「mino(みの)」・「2

第三話 工場見学のその先に感じたもの「糸からニットができるまで」

普段何気なく着ているニット。 小さい頃、ニットを編めるおもちゃキットが流⾏っていて、 クリスマスプレゼントにお願いした記憶も。 友達と初めて手編みのマフラーを作ったり、 ニットで思い出すことは「懐かしさ」と「温かさ」。 今回「ワイオリキッチン」と「サイフク」が、 キッチンアイテムを共同開発するにあたり、 サイフクで行っている「工場見学」を私もさせてもらった。 ニット作りは、おおまかに「10の⼯程」に分かれる①原材料 ⽷選びからニット作りはスタートする。 デザイン、イメ

第四話「各セクションのプロフェッショナル達 その1 編立」

この頃は私、佐藤もサイフクの新しい分野への挑戦とも言える 「キッチンアイテム」の商品開発で頻繁にサイフクへ通っていた。 商品開発メンバーのお一人で、いつも寡黙にメモをとっていたのが田中さん。 声を発する機会はそう多くはないけれど、肝心なところでみんなが 「田中さん、これってできますか?」と聞いていたのが印象的だった。 1人で黙々とやるのが楽しい———田中さんとこうして向き合ってお話しするのって、 初めてかもしれませんね。 田中:そうですねぇ(笑)。 ———田中さん、寒く

第五話「各セクションのプロフェッショナル達 その2 パタンナー」

加藤さん、伊藤さん、佐藤さん・・・。 多い苗字だからと言うわけではないが、「鈴木さん」ではなく 「みどりさん」とみんなが呼ぶ。 「みどりさん」はキャリア40年。 「デザイン」をおこすことはできても 「パターン」をきちんとおこすことができる人は少ない、と言われている パタンナーの世界。 みどりさんは今、新たなチャレンジをまた始めたそう・・・ 素顔を拝見みどりさん:「マスク外すなら言ってくださいよ〜(笑)」 インタビューをしていた私は、みどりさんの素顔を(美しくお化粧はされて