【一日一捨】　バスタオル

何年か前、学生時代の友人・安浦が泊まりに来たときに買ったバスタオル。
別に男友達なんだから、わざわざ新しいの買わなくてもよくない？　彼女が初めて泊まりに来るとかならわかるけど。脳内で自問自答したけれど、彼女が泊まりに来るからバスタオルを新調するっていうのは、もし自分の使ってるタオルを貸して「臭い」って思われたらどうしようという理由によるものだけど、男友達の場合はそれだけではない。仲良しとはいえ、安浦が使った、安浦の金玉やお尻を拭いた、そのバスタオルをたとえ洗濯したとしても、その後、自分で使うのはなんかちょっと抵抗がある。ちょうど安浦が金玉を拭いた部分で自分の顔を拭いてしまう可能性だってある。安浦はバスタオルのどのあたりで金玉を拭くのか。真ん中か、右端か左端か。僕はタグのついてないほうの端っこと決めているが、安浦はどうなのか。僕は神経質すぎるのか。などと思いつつ、とりあえず新しいバスタオルを買って、これは来客用にしようと決めた。

が、しかし。
いざ安浦が来て夜になり。「風呂借りるな」と言って浴室に向かった安浦はマイバスタオルを持参していた。まあ、そうだよな。安浦も一緒だ。他人が金玉を拭いたバスタオルで自分の顔は拭きたくないよな。

ということで、バスタオルは自分用に使うことにしたのだけれど、だいぶへたって来た。安浦とは最近あまり会ってない。捨てる。