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【一日一捨】 リラックマのペットボトルカバー

旅先のコンビニで買ったペットボトルの麦茶のおまけについてきた。
これはいらないなあと思ったけど、麦茶が飲みたかったので仕方なく買った。
コンビニのイートインのゴミ箱にそのまま捨ててしまおうかなと迷ってるところに、営業回りの途中らしきサラリーマン2人組がやってきた。先輩らしき片方が僕と同じ麦茶を買っていて、僕と同じようにおまけのペットボトルカバーをゴミ箱に捨てようとした。それを見た後輩の方が言った。

「あ、捨てるならください。うちの彼女、好きなんですよ、りらっくま」
「マジで? 本当に好きなのか? オマエの前で『りらっくまが好きな女』を演じてるだけじゃないの?」

『りらっくまが好きな女』を演じる女、というワードがちょっと面白いなと思ったけど、そんな子は本当にいるのか。これまで見たことないぞと思ったけど、ということはつまり自分もまたそんな女の子に騙されている男の一人なのか。わざわざ『りらっくまが好きな女』を演じる女がいるということは、『『りらっくまが好きな女』が好きな男』もいることになるけど、僕はあんまり好きじゃないなと思いつつ、目の前にいるどこの誰とも知らないその後輩らしきサラリーマンの彼女を想像してみたら、なんとなく吉岡里帆の顔が浮かんだ。吉岡里帆は好きだ。

2人のサラリーマンはゴミ箱の前でそのまましゃべり始め、その目の前で僕がまたペットボトルカバーを捨てるのもなんなので、持って帰った。捨てる。

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