見出し画像

毎月、気象庁の観測データをダウンロードして、前月の気象状況を分析しています。

さいたま市の1980年以来の12月の気象データをみて面白いと思ったのは、寒波の「当たり年」があると言う事です。

1980-2022年の43年間で12月に最低気温-4℃以下の日がない年は、26回あります。

「12月に-4℃以下になる日がある」と言うのは、2年に1度より少ない頻度なのです。

2022年12月は、-4℃以下になった日が2回あり、12月寒波の「当たり年」だったようです。

ところで-4℃以下になる日がある「当たり年」も、年によって特徴にかなりの違いがあるようです。

1980年以後、12月に最低気温-4℃以下の日が最も多かったのは2003年で8回ありました。

第2位は、1984年で7回でした。

ただ、1984年は最低気温0℃以下の日が16回だったの対して、2003年は、26回ありました。

31日間中の26回ですから、ほとんど連日、最低気温0℃以下だったことになります。

特に後半は、最低気温0℃以下の日が16回、-2℃以下の日が13回です。

2003年12月後半は、毎日最低気温0℃以下、ほとんど-2℃以下で、最低気温が-2℃を上回る日は3日しかなかったことになります。

2003年は、12月について厳しい冷え込みの「大当たり年」だったと言えるでしょう。

その年が寒波の当たり年になるのかどうか、当たり年になる場合、どの程度の冷え込みになるのか、長期予報に注目していくことが重要だと思わされました。


現在の2週間予報は、これまで比較的最高気温10℃以上、もしくは10℃に近い日が続いてきたのが、1月半ば3℃~4℃の日が出ることを告げています。

最低気温は松の内明けにいったん0℃を上回る日が出るものの、やはり1月半ばに-3℃~4℃の日が出るとなっています。

小寒(1/6)~大寒(1/20)の間は、要注意のようです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?