見出し画像

6月の冠水対策としての春野菜の種まき・植付け方法の改善他

見沼菜園クラブたんぽぽ農園は、2019年9月、台風19号の時に冠水しました。

この時は3日間水の下にあったようです。

今回(2023/6/3)、台風の影響による大雨でたんぽぽ農園、麦茶とお堀農園とも一時的には冠水しましたが、すぐに水は引いたようです。

たんぽぽ農園に排水路を掘りまくる等して水はけを良くする努力をしてきた事が功を奏したと思います。

ただ、白菜が壊滅するなど、被害はいろいろありました。

この間、4月まき野菜のまきなおしなどもしました。それらを振り返ってみて、冠水対策にもなる春野菜の種まき・植付けについて考えてみたいと思います。

まず、白菜の壊滅について考えてみると、「日本種」の白菜は壊滅しましたが、「タケノコ白菜」と呼ばれる中国風の「紹菜」は無事でした。

ただ、紹菜は、同時季頃から花を咲かせ始め、あまり収穫できませんでした。

日本型の白菜は、結球をしていますが、紹菜は結球は不完全です。

玉の内側に水が入り込み、その後、気温が上がって、葉を腐らせるのが結球型白菜の「壊滅メカニズム」だと思われます。

そう考えると、今年は紹菜の種まきをしてから約2-3週間後に日本型白菜の種まきをした、この順序に問題がありそうです。

結球するタイプの日本型白菜を先にまいて、6月前に収穫が終わるようにする、冠水しても持ちこたえてくれる非結球タイプの紹菜を後からまけば、6月になってもしばらくの間は花芽をつけずに収穫可能だったのではないかと思います。

それから、カブは6/3の冠水直後は割と大丈夫でした。ただ、その後、気温が上がり、かなり肥大化して実割れするものが出てきました。6/10に再度、雨が降り、実割れしたところから水が入り込んで玉を内側から腐らせました。

玉が小さくて実割れしなかったカブは無事でした。

カブは2月まき、白菜は3月まきですが、ともにかなりの量の種まきをしていました。

実際の供給量を考えると、半分ぐらいでも良かった、多少過剰にと考えても、今年の6割-7割程度でも大丈夫だった気がします。

地元野菜宅配サービス・野菜のマイクロマーケットで供給する野菜を育てる今までの歩みを振り返ってみると、特に麦茶とお堀農園が稼働する前は、畑が狭く、個人のお客さんと飲食店の両方にお届けするため、一種類の野菜について「たくさん育てる」(と言っても、多品種少量生産なので、カブならカブの「専業」農家に比べると微々たる量ですが)方向に進んでいたと思います。

麦茶とお堀農園開設以降は、常に(例えば、今回のような冠水で一部の野菜が駄目になるような事があっても、宅配セットを組む事が出来るぐらいに)、一定の量の野菜が供給できるようになっています。

個人のお客様向けの宅配セットの場合、絶対に「カブ」なら「カブ」を入れなければならないと言うことはなく、例えば、この間では葉ネギ等に差し替えてお届けをしています。

飲食店さんの場合、「カブ」が欲しいと言うお店には「カブ」をお届けする必要があります。

そう考えると、やはり、そもそもの種まきの量を現在の半分から6-7割程度にして、

2月、3月、4月と分けてまいていくと言った事をした方がよいと思いました。

2月なら2月まきの栽培量が少なければ、そのものについては、冠水する前にかなり収穫&販売してしまえるので、ロスは減らせます。

後からまいたものは、肥大化して実割れするほどにはなっていないとすると、冠水のおそれがある時季をやり過ごしてから、玉が大きくなって収穫期を迎えてくれるかもしれません。

このように「梅雨時」冠水のリスクへの対処を考えていくと、野菜の種類によって種まき時季を変える、一時期の種まき&栽培量を減らすと言った事が必要なように思われます。

2週間予報は6/27頃から連日、最高気温30℃以上の真夏日になると予想しています。

平年値よりは2℃~3℃高い水準が維持される見込みです。

このままのペースが続くとすると、6月下旬から7月にかけては高温多雨の中、よく野菜が育つと思われます。

問題は「8月」です。

7月下旬から最高気温の平年値は32℃~33℃程度になっています。これより2℃~3℃高いとすると、7月下旬は連日最高気温35℃ぐらいの猛暑日になることが予想されます。

8月はより高い気温の日が続くとすると、連日40℃近い「超猛暑」になりかねません。

あまりに高い気温の日が続き、雨が降らないと、土が地表30cmぐらいしたまで水分がなくカラカラ状態になることがあります。

こうなると、里イモも枯れてしまいます。

そうならないようにと願っていますが、旧約聖書の「ヨブ記」に「お前が呼べば雨雲が来るのか?」と書かれている通り、願いが通じるかどうかは神のみぞ知るです。

今回よりポーカーチップ算数と組み合わせて実施する「5枚目の数字づくり」を出題します。

トランプを4枚めくって出たカードの数字を使って、5枚目の数字を作るゲームです。

頭の中で考えていないで、ポーカーチップを積んでやってみると面白いですよ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?