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マーシャル諸島での生活レポート/㉞選択的夫婦別姓「賛成」/私の妻氏婚 [1]理由[2]周りの反応[3]現在の困り事

マーシャル諸島で主夫生活を送るイッシーです。

マーシャル諸島での生活レポートです。

◇選択的夫婦別姓「賛成」/私の妻氏婚 [1]理由[2]周りの反応[3]現在の困り事
今回は「選択的夫婦別姓」について考えてみます。


まず前提条件として、私は紆余曲折(うよきょくせつ)を経て、2021年12月に妻氏婚(つまうじこん)しました。

詳しくは、noteの前の記事に書いたので、ご覧頂ければ幸いです。

私の妻氏婚 [1]理由

私が妻氏婚をした理由(背景)を時系列で書いてみます。

◇時系列の流れ
・2017年1月:区役所に結婚届を提出(その際には、私の苗字で届け出)
・2017年~2019年:妻&私で、苗字に関するケンカがかなり多くなる
・2020年:私の苗字から妻の苗字に切り替える「妻氏婚」を意識する
・2021年12月:一度「ペーパー離婚」して再度区役所に結婚の届け出を提出(NHKの朝のニュース番組「おはよう 日本」で取り上げてもらう。またTUFという妻&私の地元福島県のテレビ局にも取材してもらう)
・2023年現在:妻氏婚の状態で、マーシャル諸島で生活中

上記の流れを振り返ってみます。

まず私から妻へ大変申し訳無い気持ちになります。
「お詫びと謝罪」という言葉しか出てきません。

自分の恥を正直に言うと、2017年1月に結婚の届け出をするときには「世の中、ほとんど夫の苗字になっているし、妻の苗字になるのはお婿さんぐらいだよね??妻&私のカップルなら、俺の苗字を選択するのが『普通』だよね??」と考えていました。

もし、過去に戻れるなら、絶対妻の苗字で、結婚届を提出したいです…。
日本の悪い常識に凝り固まっていた自分を自分でぶん殴りたい気分です。

改めて、妻への申し訳なさがこみ上げてきます。
妻へ、本当にごめんなさい。

その後、2017年~2019年の結婚生活では妻&私で、苗字に関するケンカがかなり多くなりました…。

何かをケンカしても、最終的には「どちらの苗字を選択したのか?」でかなり、バトルになりました(泣)。

そんな中、2018年頃に「選択的夫婦別姓・全国陳情アクション」を知り、議員へ選択的夫婦別姓制度を実現して欲しいと、陳情活動(市民運動)をするようになりました。

(現在「全国陳情アクション」は「一般社団法人あすには」へ発展しました)

そして、2020年には、私の苗字から妻の苗字に切り替える「妻氏婚」を意識し始めました。選択的夫婦別姓を早く実現したいのですが、日本の政治が硬直しており、すぐに妻&私でそれぞれ使いたい苗字を使うメドが立たなかったからです…。

最終的に2021年6月23日に、最高裁大法廷が選択的夫婦別姓を認めない現在の法律を「合憲」とする判断した事が、妻&私の「妻氏婚」への決定打となりました。

日本の政治の硬直・停滞は何も変わらないので、妻&私の間での争いを無くすために、自分たちができる事(個人で実現可能な事)として、「妻氏婚」をする決心を2021年7月末にしました。

そのような背景から、2021年12月に一度「ペーパー離婚」して、再度区役所に結婚の届け出を提出しました(今度は妻の「生来姓」で婚姻届を提出し、「再婚」扱いとなりました)

2023年の現在は、妻氏婚の状態で、マーシャル諸島で生活しています。

以上が、私が妻氏婚をした理由(背景)です。

私の妻氏婚 [2]周りの反応

次に、私が妻氏婚した際の周りの反応です。
固有名詞は出しませんが、周りの反応が非常に興味深かったです。

ケース①「君の奥さんは『めんどくさい嫁』だな」(3人ぐらいに言われる)
上記の発言は、どうしてもジェンダー不平等な日本社会だと、当然の反応と私は感じました。

現在、法律婚したカップルの95%が、夫の苗字を選択しています。建前としては男女どちらかの苗字ですが、実態としては95%が夫の苗字になるので、実際には明らかにジェンダー不平等ですよね…。

私も結婚の際に「結婚したら、女性は夫の苗字に自動でなるもの」という固定観念に縛られていました。自分の不勉強を恥じています…。

ケース②「君の奥さんは、意識が高すぎるね」(ネガティブな発言)
これは、年上の男性に言われた記憶があります。

こちらの発言もケース①とほぼ同じですね。

ケース③「妻氏婚とかレアな事をしていると、会社で出世しずらくならない??」(気遣って心配してもらった発言)
こちらもケース①&ケース②と同様に、現在の日本社会だと「あるある」の発言だと思います。

ケース④「妻氏婚までするとは、奥さんを大事にしている!カッコイイ生き方だね」(ポジティブな発言)
こちらは、埼玉大学の先輩(男性)に言われました。

妻&私の決断を肯定的にとらえて頂けて、うれしいです。

ケース⑤「妻氏婚までするとは、男らしい!その潔さに好感が持てた」(ポジティブな発言)
こちらは、お世話になっているお客様(年上の男性)に言って頂きました。応援してもらえるのは、とても心強いです。

以上が、周りの反応です。

私の妻氏婚 [3]現在の困り事

最後に、現在の困り事について考察しています。

まず、妻氏婚をしたので、妻&私のストレス&負担感の90%は無くなったと思います。但し、選択的夫婦別姓制度がまだ実現していないので、妻氏を戸籍で名乗っている私は10%ぐらい不自由&不都合があります。

ケース①銀行振り込みの時に、戸籍名の妻氏が必須
当然ですが、銀行振り込みの時に、戸籍名の妻氏が必須の場合が多いです。
私自身の生来姓の銀行口座も温存しておいたのですが、銀行振り込みの時に「妻氏と生来姓のどちらで振り込みができるのか?」と悩むケースが多いです…。

ケース②郵便物が、妻氏になる事が多い
こちらも当然ですが、妻氏婚したので、郵便物が妻氏になる事が多いです。
(私個人は単純に、生来姓を使いたいだけなのですが…)

郵便物は住所が正しければ届きます。
(妻氏でも、私の生来姓でも、その他の宛名でも)

但し、以下の状況になっています。
[1]所属会社からの郵便物→妻氏
[2]所属会社の健康診断→妻氏(健康診断関係者を混乱させてしまいます…)
[3]郵便物や手紙→妻氏になる事が多い

意外と、自分の生来姓が使えない事を、リアルで体感しました。
(「通称使用」「旧姓利用」の限界ですね)

ケース③「カップルは一つの苗字」という固定観念があり、生来姓が周りになかなか浸透しない(妻の知り合いには、自然と妻氏で呼ばれる事が多い)
これは私自身にもブーメランで返ってくるのですが、やはり現在の日本人は「カップルは一つの苗字」という固定観念が相当強いです。

私は妻氏で呼ばれる事にも慣れ、そんなにイヤでもないですが、やはり「自分の生来姓を使いたいな」と思います。
(もちろん「生来姓」で呼んで下さいと、周りにお願いしています)

以上が、現在の困り事です。

まとめ

以上から、私の妻氏婚の
[1]理由
[2]周りの反応
[3]現在の困り事
について考察してみました。

選択的夫婦別姓に「反対」の人はよく「通称利用で問題無い。選択的夫婦別姓制度を導入しなくても、現状の法律&通称利用の拡大で、現在の問題は技術的に解決できる!」と主張します。

私自身、結婚する前には「その理屈に一理がありそう」と思っていました。しかし、いざ結婚&妻氏婚をすると「通称利用の限界」を今リアルで経験しています…。

「通称利用」ではなく、選択的夫婦別姓制度を実現した方が、とてもスッキリします(妻&夫どちらにとってもハッピーです)。

また「そんなに妻氏がイヤなら、事実婚をすれば良い。そうすれば、妻&夫ともに自分の苗字を名乗れる」との指摘もありそうです。

しかし、私はやはり法律婚をしておきたいです。なぜなら、法律婚をする事で、法的・行政的・社会的に庇護を受けられるからです。
特に法律婚をしていないと、パートナーが命に係わる重大な手術をする場合、親族と見なされず、手術承認のサインができません。

従って、現在の日本の政治情勢というマクロな環境(自分ではどうにもできない)を前提条件におくと、妻氏婚をした事(自分たちで実現できるミクロな選択&決定)で、妻&私にはメリットが大きかったと感じています。

しかし、国会という日本の政治のおおもとで、選択的夫婦別姓制度を実現(民法改正)をしてもらえば、全て問題がクリアになります。

[1]結婚したくても、苗字が一つしか使用できず、結婚に踏み切れないカップルが多いです(実際に妻&私で、相談に乗った事があります)

[2]また、不安を抱えながらも、事実婚を選択しているカップルもいます

[3]何より私の妻のように、結婚したが「生来姓が使えずに、悶々と悩んでいる女性」がたくさんいます(過去の自分が、本当に恥ずかしいです)。

選択的夫婦別姓制度は
①妻&夫どちらも、自身のアイデンティティを大事できる
②法律婚が増える
③少子高齢化対策になる
と各個人&日本全体にとって全てプラスです。

1日も早い選択的夫婦別姓制度が、国会で実現するように、私も自身でできる事に取り組みます(ブログでの情報発信や市民運動への参加を通じて)。

なお、妻&私の地元福島県の「TUF」というテレビ局のニュース番組で、私たちの妻氏婚への切り替えを取り上げてもらいました!

マーシャル諸島にいますが、日本に貢献できる事にオンラインで取り組みます!

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