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俺のビオトープの生きものたち2022
今年は初記録だけでなく、前から来てたけど初めて繁殖を確認した種もあった。毎年違った顔を見せる小さなビオトープの今年の実績。
それでは確認した日付順に。
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— ゆう太 (@saichuta) December 18, 2022
ヒラマキミズマイマイ
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以前から住み着いていたが同定できていなかった。まふゆのうじ(@2d0rn0t2d)さんのおかげでモヤモヤが一つ晴れました。ありがとうございました。
ヒラマキミズマイマイは1枚目左側のタイプで、円盤状の殻の側面は丸いか、中央に角があります(2枚目)。
— まふゆのうじ (@2d0rn0t2d) January 12, 2022
クルマヒラマキとヒラマキモドキは1枚目右側のタイプで、殻を横からみると下側に角があり、台形に見えます。
殻の厚みが薄い方がクルマ(3枚目)、厚い方がモドキ(4枚目)になります。 pic.twitter.com/EaZQrlYY8v
マツモムシ
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はじめてビオトープに来てくれたのは2020年。今年は初めて繁殖してくれたようで、幼虫を確認した(2枚目。ヒラマキミズマイマイが直径3~4mm)。一時的に利用してくれるだけでもうれしいが、こうやって繁殖の場になることが一番うれしい。
マツモムシが初めて来てくれました#俺のビオトープ pic.twitter.com/APTI5zoOS9
— ゆう太 (@saichuta) May 4, 2020
アジアイトトンボ・フタバカゲロウ(幼虫)
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毎年安定して発生する気候のバロメーター的存在。今年の羽化は去年より8日早かった。
春から秋まで成虫がいるので、いつも和ませてくれる。
ヒメゲンゴロウ
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ここ数年は毎年越冬に使ってくれている。本当は繁殖してほしいけど、利用してくれるだけでうれしいし、意義があると思っている。
ニホンアマガエル
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かわいいだけじゃなくキリっとした凛々しい顔も見せる。今年の越冬開けは去年より9日早かった。
コセアカアメンボ
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春にだけ現れる背中が赤いかわいいやつ。中には背中の黒いやつもいて、ヒメアメンボとよく間違える。
同定について(@oikawamaru)さんに助言を頂きました。ありがとうございました。
ヒメアメンボ(左)と違って、コセアカアメンボ(右)(とかヤスマツアメンボ)は上から見た時に腹部に5対の白点(矢印)が目立つので、大きさや色彩、体形とあわせて確認するとわかりやすいと思います! https://t.co/cntsNInySw pic.twitter.com/FA5BJ6p4fB
— オイカワ丸 (@oikawamaru) April 30, 2022
オツネントンボ
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今年もたくさん発生。一体どこでこんなに越冬しているのか気になる。
グルーミングがかわいい
オツネントンボの身づくろい
— ゆう太 (@saichuta) April 24, 2022
腹を前に持ってくるところがかわいい#俺のビオトープ pic.twitter.com/XloHUch6ng
チビゲンゴロウ
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体長2mmほどの小さいゲンゴロウ。周辺の田んぼにもたくさんいる。以前にも来てくれたが、今回は複数匹来てくれた。
モートンイトトンボ
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オスはオレンジ、メスはエメラルドグリーンの美しいトンボ。ヤゴはアジアイトトンボに似ているが、頭部の後ろが角張っているので慣れれば簡単に見分けられる(一枚目右下はアジアイトトンボ)。
どこから来たのかと思っていたが、周辺の田んぼで普通に発生していた。。
最寄りの田んぼのモートンイトトンボ。この田んぼは #俺のビオトープ の生きものたちのふるさとだと思われる。こういうネットワークを残したり作ったりしていくことが大事なんだろうと思う。#世界環境の日 pic.twitter.com/AcF2zslIiw
— ゆう太 (@saichuta) June 5, 2022
シジミガムシの仲間
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オスの交尾器を見ないと正確な同定はできない。コモンシジミガムシかミユキシジミガムシと思われる。いずれにしても初記録。体調3mmほどの小さなガムシ。水生昆虫の中でもガムシ類の形態の多様性は本当に豊かである。
同定についてマルケシマン(@marukeshiman)さんに助言を頂きました。ありがとうございました。
マダラケシカタビロアメンボ
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すっかり常連。一度は長翅型を見てみたい。グルーミングがかわいいのでつい眺めてしまう。
去年の動画↓
脚のお手入れ動画。萌え〜#俺のビオトープ pic.twitter.com/9PavrFI808
— ゆう太 (@saichuta) April 7, 2021
トウキョウダルマガエル
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我がビオトープのヌシ。草刈を始めたら一か所に身を寄せ合っていてかわいかった(2枚目)。よく見たらアマガエルもいるな。。
メダカハネカクシの仲間
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初記録。メダカハネカクシの仲間は同定が難しい…というか情報が少なくて推定もできない。水際生活者が多いようだ。
ホソミオツネントンボ
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青いオツネントンボ。よくオツネントンボとけんかしている。種間関係が気になる。俺のビオトープでは圧倒的にオツネントンボより少ない。
ヒメアメンボ
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押しも押されぬ普通種。しかし普通種が普通にいることが大事。よく見るとマットな質感がすてき。
コセアカアメンボと迷っていたところ、常時ベスト(@johji_best)さん、ゴミドロムシ(@Elmidae_taro)さんに助言を頂きました。ありがとうございました。
ムラサキサギゴケ
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ある年から急に生えるようになった。実は毎年咲くのを楽しみにしている花。
メガネドヨウグモ
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初記録。背中?の真ん中の黒紋が縦にした眼鏡に似ていること、夏の土用の頃に多く見られることからその名がついたようだ。そして水辺に巣をかけることが多いらしい。上位捕食者が増えることはうれしい。
アキアカネ
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今年は3種赤トンボが来たが、繁殖しているのはアキアカネのみ。
ヒメイトアメンボ
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体長1cm弱の細いアメンボ。ほかのアメンボのように滑らず、ちょこまかと走り回る。
同定についてマルケシマン(@marukeshiman)さんに助言を頂きました。ありがとうございました。
大きさの他、頭部の眼の位置でイトトンボとオキナワorヒメを区別することができます。
— マルケシマン (@marukeshiman) June 19, 2022
正確には腹部を横から見たいところですが、ヒメイトは明るい茶色、オキナワは濃い灰色なので、色彩や雰囲気からヒメイトでほぼ間違いないと思います。
シャジクモ
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初記録。今年突如現れた。きれいだし、いろいろな生きものに利用されていそうでいい感じである。
同定についてまふゆのうじ(@2d0rn0t2d)さん、アパート暮らしのシシガミ(@r_himeno)さん、なでしこぺんた(@kopekopepenpen)さん、ゲンゴロウ飼育ブログ(@gengo6com)さんに助言を頂きました。ありがとうございました。
昨日のシャジクモの何かを顕微鏡で覗いてみた。
— ゆう太 (@saichuta) June 19, 2022
教えていただいた資料によると「シャジクモ」で良さそう。https://t.co/d6yqoktQpr@2d0rn0t2d さん、@r_himeno さん、@kopekopepenpen さん、@gengo6com さんありがとうございました。#俺のビオトープ pic.twitter.com/KgwOkLwxgM
オオアオイトトンボ
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10/3撮影
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今年初めて繁殖を確認したものの一つ。これまでも飛来していたし、タンデム飛行も確認していたが、産卵を確認したのは初めて。3ペアがかなりの数を産卵していた。うれしい反面、来年のヤゴ相がどうなるのかちょっと怖い(一枚目は羽化直後とみられるが定かではない)。
オオアオイトトンボの貴重な産卵シーン
動画#俺のビオトープ pic.twitter.com/ZNW7uydGem
— ゆう太 (@saichuta) October 3, 2022
ミヤマアカネ
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初記録。2回飛来を確認したが、繁殖はしなかったようだ。来年は是非。
オオミスジコウガイビル
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初記録。水路でスギナと戦っていたら出てきた。中国原産の外来種とのことだが、害は未確認のようだ。
ヤナギタデ
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初記録。安曇野では用水路で沈水型がよく見られ、近所にもある。齧ると辛いとのことで早速齧ってみたらかなり辛かった。かつては香辛料として使われていたようだ。
同定について常時ベスト(@johji_best)さんに助言を頂きました。ありがとうございました。
2枚目は断定はしかねますが、イヌタデっぽいですね(ヤナギタデの穂はもっと疎ら且つ白味が勝る傾向)。
— 常時ベスト (@johji_best) September 5, 2022
ヤナギタデは辛いので、葉の端を少し齧るとわかります。
来年は蓼酢を試してみるか…
いいな〜。蓼酢でアユが食べられる。
— 工房うむき 博物クリスマス ありがとうございました! (@kobo_umuki) September 5, 2022
モノアラガイ
モノアラガイの逆さ泳ぎの術!(前半)#俺のビオトープ pic.twitter.com/mkAcXaErCo
— ゆう太 (@saichuta) September 11, 2022
後半。器用に元に戻るけど光の反射でうまく映ってない🥺#俺のビオトープ pic.twitter.com/fWvJGdvRtp
— ゆう太 (@saichuta) September 11, 2022
この水面を逆さに移動する行動はフローティングと呼ばれているらしい。面白い。
ナガコガネグモ
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初記録…ではないと思うが、ちゃんと記録したのは初めて。クモがたくさんいる環境は良い環境だと思っているので、大歓迎である。
マユタテアカネ
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初記録。和名の由来となった頭部の黒紋がチャームポイント。通りすがりだと思うが、立ち寄ってくれただけでもうれしい。
コシマゲンゴロウ
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![](https://assets.st-note.com/img/1671199266170-im6MX64nEN.png?width=1200)
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初記録は2020年で去年は記録なし。今年はなぜかたくさん来てくれた。近所の水田の稲刈りが進んで、避難してきたと思っている。なのでやたら飛ぶ。最大で6匹いたが、その次の日には一匹しかいなかった。秋は越冬地を求め、移動分散のスイッチが入っているのかもしれない。
Back to the nature…#俺のビオトープ pic.twitter.com/dYgnebg6wt
— ゆう太 (@saichuta) October 15, 2022
かわいい(かわいい) pic.twitter.com/hUJsNqhKoc
— ゆう太 (@saichuta) October 2, 2022
マメゲンゴロウ
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初記録。この個体は背中の茶色みが強く、体形がつぶれている印象。普通種だが、近所の田んぼではあまり見ない気がする。
コオイムシ
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初記録。周辺の田んぼではそれなりの個体数がいるのでいつか来ると思っていた。ようこそ!
ミズムシ
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初記録。マツモムシに似ているが背中を上に向けて泳ぐ。あと小さい。
次の動画は別の場所で捕った個体だが、グルーミングがとてもかわいいので見てほしい。
身体のお手入れをするミズムシ。かわいい pic.twitter.com/ka4oB943GT
— ゆう太 (@saichuta) September 17, 2022
ミギワバエの仲間
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初記録ではないが、ちゃんと写真を撮ったのは初めて。アメンボのように水面を走る。
サワガニ
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数年前に近所の水路で捕まえてきた個体と思われる。入れてから一度も姿を見なかったので、とっくに逃げたと思っていたが、まさかまだいたとは。うれしいけど。
カワニナ
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この日に初めて確認したわけではないが、「いいにな(1127)の日」に合わせて撮影。
まとめ
振り返ってみると初記録もそれなりにあったが、冒頭に書いた通り繁殖を確認した種が増えたのがうれしい。特にオオアオイトトンボは念願だった。来年は是非孵化を観察したい。ほかに印象に残ったものは、突如現れたシャジクモ。植物の移動分散能力には驚かされる。コシマゲンゴロウもたくさん来てくれてうれしかった。
8年目となったが、優占植物が毎年違う。今年はイボクサが多かった。来年はまた違ったものが優占するかもしれない。また、冬の間に安曇野に自生していない植物(ミツガシワ、ジュンサイ)を除去する予定。代わりに近所にあるミクリを入れようと考えている。ほかにカワヂシャとフトヒルムシロの移植を検討中。この二種は安曇野ではかなり危機的な状況で、安曇野市版レッドデータブックでどちらも絶滅危惧Ⅰ類に選定されているので、域外保全になればと考えている。植物の専門家に意見を聞きながら挑戦したい。
来年は9年目。先日の須田先生の講演でも「大事にしすぎるとダメになる」という話があった。たまには大きな攪乱を起こすことも必要かもしれない。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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