日本クラシックの箱物のマーケティングの失敗で得られたもの・・・
さて、ニューイヤーコンサートの巻で、ウィーンムジークフェラインとウィーンフィルについて、触れましたが、日本の箱物の失敗はなにか????何がたりないのか????
まず、何が足りないのか??
足りないのは、ウィーン学友協会!!!!!!!!!
1.ウィーン学友協会
ウィーン学友協会とはなんでしょうか??ウィーン学友協会をドイツ語でウィーンムジークフェラインといいますが。。。。
ウイーンムジークフェラインといいますと。。。。日本人はホールの事を指します。ウィーンムジークフェラインホールとはあんまり言わないですね。。。。
Wiener Musikverein ですが、正式にはDie Gesellschaft der Musikfreunde in Wien だそうです。学友協会という、協会をさし、そしてホールをさすのです!!!!!!!
つまり、社会において活動する場合には、場所が必要であり、活動する社会組織が活動する場所と一体化している。音楽は表現をしないといけませんから、ホールという形で場所が存在しうる。ウィーンフィルというソフトに対して、ウィーンムジークフェラインという社会的枠組みがあり、さらには、ウィーンムジークフェラインという物理的枠組みが存在しているのです。
この関係は、Apple の iTunes と iPod の関係に似ています。
iPod = ウィーンムジークフェライン
音楽 = ウィーンフィル
iTunes = 学友協会
学友協会 ソフトの要
2.日本のホール
日本には素晴らしいホールがありますが、九州交響楽団のアクロス福岡は非常にいい組み合わせですが、できたのが1995年バブルも終わりの話です。
サントリーホールができる以前の東京の事情がよく分からないのでご存じの方は教えてほしいのですが、大物がよく演奏していた人見公会堂なんて大学のホールですし、、、、
サントリーホール 1986年
森ビル 永田音響 サントリー佐治さん 上場企業でない強みがでます!!
上場企業だとコンサートホールを作ることは不可能です。絶対に多目的ホールになります。全てのステークスホルダーの為にならないから。丁度iPodのようなものを、ボタンがないと不便でお客様に迷惑がかかるという理由で日本企業が作ることができないのと同じ要領。白物家電を皆が使えるように、全て良い機能をつけようという事で、なんでもできるけど高くてそんなに機能は使わないものができるようなものです。
ホールで捨てるもの=多目的のいい音響ホール
3.時代の中での役割を果たした山本直純
オケにはユニオンに入っている人とそうでない人との隔たりがありました。これも正しい事ではあり、現在のいい状態に来る過渡期ですのでしたかありませんが、いがみ合っている方々の演奏する音楽を素直に素晴らしいといえるほど私は人間ができておりません。
そんな中、サイトウキネンオーケストラ、水戸室内管弦楽団は素晴らしいオーケストラそして、取り組みではありますが、、、、、神様だらけなので。。。。。
iTunes = 学友協会 である小澤征爾そして、山本直純等のスーパーマンがいました。そしてスーパーマンにお金を出す企業、人はいたでしょう。今バブルもはじけ、コロナになった状況で iTunes = 学友協会 になりうるものは我々市民です。私たちの意識が変わることで身近なものとなります。
それは、クラシックだけに限った事ではありません。音楽文化全般、舞台芸術全般に言える事です。
箱物の失敗というタイトルにしましたが、それは時代の犠牲でもあるわけで、時代が変わった今、新しい取り組みができるのです。
山本直純はえらい!!
4.理想のホールで一番最近にできた箱物
最後に、このホールをご紹介。
行ったことはありませんが、素晴らしいホールであることは間違いありません。それは残響がいいという意味ではありません。「学友協会」が存在するからです。いや、残響もいいはずです。
一人学友協会=ココイチカレー創業者 もちろん多くのスタッフの協力の元運営されていますが、やる!という人がいないと成立しないので、あえて、一人学友協会ということで。
5.結局はキャッシュフロー
要は、キャッシュフローが大切です。演奏はライブなので、日々キャッシュフローを意識しないと、そして、そのフローを引っ張っていくのが、学友協会であり、宗次さんであり、オーケストラの事務局であり、音楽監督であり、ファンであり。。。。。
道路ではないのです。箱物では何もできません。
結局はキャッシュフロー
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