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人物の絵の勉強の為に大変参考になった書籍


絵が下手な私が紹介さしてもサッパリ説得力ないでしょうが、何かの参考になればと思います。
色々と参考書籍を買いましたが、結局手放しました。
その中で一番身になった本は2冊あります。お守りのように手元に置いてたまに読み返します。
特にこちら。

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しかし、この本が優れているのはもちろんなのですが、私があれこれと手を出して最終的にここにたどり着いた道順が良かったのかなとも思うので、それを参考までに描きます。

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私はこんなに絵が下手なのに、美術大学の油絵科を卒業してます。なので「予備校の受験の描き方」を習いました。一年で奇跡的に受かったので「受験絵画」の技法は身に染みるまでには至っていません。大学に入ったら現代アートにのめり込んだので絵を描かなくなりました。というか、受験絵画を学んでるうちに絵が描けなくなってしまいました。

(ちなみに、「受験絵画」も曲者です。何浪かした人はもちろん上手いのですが、「美大受験をした人っぽい上手さの絵」というのがわかってしまうのです。面白いくらいにすぐわかります。受験期はそれで良くても、大学に入ってもいつまでもその描き方の人の絵は「上手いけどダサく」みえてしまう事があるのです。その描き方がなかなか抜けなくて大学に入っても「受験生っぽい絵」から抜け出せずに苦労する人も沢山いるとききます)

もともと私は漫画家や映像作家になりたくて美術大学を目指したのですが、受験や在学中にそんな志を忘れるほど現代アートにのめり込んでしまいました。アートに傾倒せずに漫画家になるべく絵をゴリゴリ追求していれば、今頃はもっと絵が上手くなっていたかもしれないのに。

恨みつらみはこのくらいにして、とりあえず私のスペックは「人よりちょこっとう上手い」程度でした。
そして約10年ほど、絵(漫画)を描いていませんでした。
なので、漫画を描き始めた3年前はとてつもなくスペックが落ちていました。

漫画を再び描くようになり、当然思い通りのポーズが描きたいと思うようになります。
私は中途半端に美術大学に行っていただけに「絵の描き方」という本は絶対買うまいとか変なプライドを持っていました。
しかし、美術解剖学は勉強してもいいかなと思い、友人に教えてもらって以下の本をまず買いました。

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スカルプターのための美術解剖学 -Anatomy For Sculptors日本語版- アルディス・ザリンス https://www.amazon.co.jp/dp/4862463606/ref=cm_sw_r_tw_awdb_imm_EDWSQKPCCG40AKW4KMGM @amazonJPより

こうして私は美術解剖学にのめり込みました。腕を上げるとここの筋肉が動くとか、骨はこうなるとか、人体の仕組みを知る事が、おもしろくて面白くて面白くてのめり込みました。

話題のこちらも購入しかけましたが、値段で正気に戻りやめました。買ったらきっと面白かったと思います。

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ソッカの美術解剖学ノート ソク ジョンヒョン https://www.amazon.co.jp/dp/4274507157/ref=cm_sw_r_tw_awdb_imm_AG5S7QV19T4SNVSE506W @amazonJPより



次にハマったのは「モルフォの人物デッサン」シリーズです。

すでに「絵の描き方」という本は絶対買うまいとか変なプライドは消え失せていました。

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モルフォ人体デッサン 新装コデックス版 ミシェル・ローリセラ https://www.amazon.co.jp/dp/4766133684/ref=cm_sw_r_tw_awdb_imm_WP3EJN01CVE5WPY4DF00 @amazonJPより

これは「解剖学の知識をいかに絵に落とし込むのか」という参考にとても良かったです。


勉強を始めてから、人物が描きやすくなったとかんじました。

しかし、ある程度勉強を進めると、今度は描きづらくなってきました。
人体を正確に描こうとして、どうしても硬いポーズの絵になってしまいました。

そんな中
Amazonのレビューを読んで購入したのはこちらでした。


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ポーズが描ければ 動きも描ける たてなか流クイックスケッチ 立中 順平 https://www.amazon.co.jp/dp/4862464459/ref=cm_sw_r_tw_awdb_imm_P9DRDNSECF7AXCZYM7X9 @amazonJPより

こちらは、ある程度解剖学を勉強して、硬くなってしまった自分にはぴったりの本当でした。
肩の力を抜いて、アクションから絵を考えること、アタリの描き方をこれで学びました。
アタリとはいわゆるこういうものを先に描いて肉付けするやつです。

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解剖学を学ぶ前から、「ルーミス」を少しかじっていたので、アタリを描く練習はしてましたが、実はルーミスは全然優しくなく、うまく扱えていませんでした。ルーミスは絵描きならまず読むべしと言われてるらしいので図書館で借りましたが、よく理解できませんでした。

また「人を描くのって楽しいね」というサイトも大変参考になったが、あまり描きやすくなったとは実感できなかった。サイト自体は良いサイトです。シワの描き方などいろいろ参考になります。

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やさしい人物画 A. ルーミス https://www.amazon.co.jp/dp/4837301037/ref=cm_sw_r_tw_awdb_imm_BS67FZS4M6QFG5XX5W6K @amazonJPより



しかし、このクイックスケッチは、構造の前にアクションをとらえるやり方で、「絵として気持ち良い人間」を描きやすくなりました。


そしてその次がこちら。


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グレン・ビルプのドローイングマニュアル グレン・ビルプ https://www.amazon.co.jp/dp/4862463789/ref=cm_sw_r_tw_awdb_imm_6Z85PK9QYA6N9X19NKK1 @amazonJPより

こちらはクイックスケッチと感覚は近く、しかしもう少し突っ込んだ描き方のレッスンができます。
対象からを丸、四角などの幾何学的形状を見つけだす訓練で、これを知ってると本当に描きやすくなります。

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私のたどった道

人物デッサンやクロッキーは昔かじっていた

10年ほどのブランク

「ルーミス」「人描く」にてアタリの取り方を練習する。(あまり効果なし)

「スカルプター」で美術解剖学で人体の仕組みをゴリゴリ勉強


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「モルフォ」シリーズで勉強

以前より骨格を意識して描ける様になった。
しかし、だんだん絵が固くなってきた。

「たてなか流」でアタリを取りやすくなった。解剖学を勉強していたおかげでアタリの後に骨格を意識して肉付けしやすくなった。
いろいろなポーズをスケッチする様になった。「絵」としての線の流れや美しさを意識する様になった。

「ビルプ」で人体の捉え方、「絵」への落とし込み方を理解

ひたすら実物の人体スケッチは継続。

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個人的には、図書館で美術解剖学の本を借りて勉強し、たてなか流で人を捉える事に慣れ、ビルプの本でそれを踏まえて時にアクションや骨格をイメージしながら沢山の人物をスケッチするのが良いかなと思いました。
本の模写をするより、実際の人や写真や動画をみてスケッチするのが一番効果的だと思いました。

たてなか流、ビルプが良いと感じたのは「絵は正確じゃなくて良い、見る人を説得できるか否か」という事を思い出せた事です。
解剖学の事は考えつつ、正確じゃなくてもいいと思える様になって絵を描くのが楽しくなりました。

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