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自分と世界の間に浮かぶ霧 - 離人症について

こんにちは、皆さん。今日は少し変わったテーマについてお話しします。「離人症」という言葉、聞いたことがありますか?実はこの症状、思っているより身近なものかもしれません。

離人症って何? 解離の仲間たち

「解離」という言葉なら、聞いたことがある人も多いでしょう。テレビドラマなどで取り上げられる解離性同一性障害(多重人格)が有名ですよね。実は、離人症もこの解離の仲間なんです。

でも、離人症ってどんな症状なのでしょうか? 専門家の定義を見てみましょう。

離人症(離人感・現実感消失症)では、身体または精神から自分が切り離されたような感覚が持続的または反復的にあり、自分の生活を外から観察しているように感じること(離人感)や、自分が外界から切り離されているように感じること(現実感消失)があります。

MSDマニュアル 家庭版より

難しい言葉が並んでいますが、要するに「自分が自分でない感じ」や「現実が現実っぽくない感じ」が続く状態のことです。ちょっと想像しづらいかもしれませんね。

「あ〜、離人したわ…」彼女の一言から

僕がこの「離人症」という言葉を初めて意識したのは、妻との旅行がきっかけでした。

ある日、妻がこう言ったんです。

「あ〜、離人したわ。」

正直、その時は「え?ここで?」って感じでびっくりしました。離人症について少し聞いたことはあったものの、まさか目の前で起こるとは思ってもみませんでした。

どうしていいか分からず、とりあえず名前を呼んで妻の意識を引き戻そうとしましたが、上手くいきませんでした。

離人症の人たちの声 - 想像を超える体験

離人症の経験がない僕には、正直なところ最初は理解が難しかったです。でも、もっと知りたいと思い、離人症の方々の声を集めてみました。これを読むと、少しイメージが湧くかもしれません。

  • 音楽を聞いても心に響かない。楽しめない。

  • 友達と話していても、別の世界にいるような感覚。心から笑えない、共感できない。

  • 趣味も食事も、ただ「目の前にいる体にやらせているだけ」という感覚。

  • 自分の手が他人の手やロボットのように感じて、気持ち悪い。

  • 鏡の中の自分と目が合うのが怖い。

ちょっとSFみたいな感覚ですよね。でも、離人症の方々にとっては日常的な体験なのです。

一方で、意外な長所もあるようです。

  • 自分のことを第三者目線で見られるため、大胆な決断ができることがある。

  • 客観的な意見を述べやすい。

離人症の原因と対策 - ストレスとの闘い

離人症の正確な原因はまだ分かっていませんが、ストレスや心的外傷が関係しているとされています。さほちゃんの場合も、家族のことや将来への不安など、様々なストレスを抱えていたようです。

では、離人症の人をサポートするにはどうしたらいいのでしょうか? 専門家ではない僕にできることを考えてみました。

  1. ストレスの捌け口になってあげる

  2. 自己肯定感を高めてあげる

  3. 離人症の話題を出さない(思い出させる可能性があるため)

もし目の前で誰かが離人状態になったら、名前を呼んで自己認識を促すのも効果があるかもしれません。

他の解離性障害たち - 離人症だけじゃない

離人症以外にも、解離性障害にはいくつか種類があります。簡単に紹介しておきましょう。

  1. 解離性健忘:ストレスで記憶を失う。数日で回復することが多い。

  2. 解離性遁走:アイデンティティを失い、知らない場所で新生活を始めていたりする。

  3. 解離性同一性障害:複数の人格が現れる状態。いわゆる多重人格。

  4. 離人症:今回のメインテーマ!

離人症との付き合い方 - 新しい自分を受け入れる

離人症の方々にとって、「本当の自分」を追い求めすぎるのは逆効果かもしれません。むしろ、「新しい自分」として生きていくことで楽になる場合もあるようです。

ある離人症の方はこう言っています。
「自己肯定感とは、自分の全てを好きになることではなく、嫌いな部分も受け入れること」

深いですね。離人症に限らず、私たち全員に当てはまる言葉かもしれません。

さいごに

離人症について、少しでも理解が深まったでしょうか? この記事が、離人症の方々やそのご家族、友人の助けになれば嬉しいです。

もし身近に離人症の方がいたら、まずは受け入れ、安心できる環境を作ってあげることが大切です。そして、専門家のサポートを受けることも検討してみてください。

心の健康は誰にとっても大切です。自分らしく、幸せに生きていけますように。応援しています!

皆さんの中にも、似たような経験をした方はいませんか? もしよければ、コメント欄で共有してくださいね。一緒に理解を深めていけたら素敵です。

次回は「意外と知られていない心の病」シリーズ、第2弾をお届けする予定です。お楽しみに!

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