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空気を飲んじゃう不思議な症状 - 吞気症(どんきしょう)について

みなさん、こんにちは。今日は意外と知られていないけれど、案外身近にあるかもしれない症状について話します。その名も「吞気症(どんきしょう)」。なんだか難しそうな名前ですが、実はよくある悩みなんです。

吞気症との出会い -

この症状に僕が出会ったのは、妻がきっかけでした。ある日のこと。


「(ジュース)ゴクッゴクッ…あ~空気たくさん飲んじゃった。気持ち悪い~~」

最初は「ジュースの飲み方が下手なのかな?」なんて思っていたんです。でも、そうじゃなかった。「吞気症なんだ」って教えてくれて、初めてこの症状を知ることができました。

(正直、妻のことで驚くことが多すぎて、もう何を言われても驚かなくなってきましたw)

吞気症って何? - 専門家の説明

さて、吞気症って一体何なのでしょうか?専門家の説明を見てみましょう。

呑気症というのは、空気嚥下症ともいって、大量の空気を呑み込むことによって、胃や食道、腸に空気がたまり、引き起こされる症状のことです。その結果、ゲップや腹部膨満感、ガスなどだけでなく、胸焼けや上腹部痛などの症状がみられることもあります。

オムロンヘルスケア vol.135 「ゲップやガスは「呑気症」のサイン!」より

つまり、知らず知らずのうちに空気を飲み込んでしまい、お腹が膨らんだりゲップが出たりする症状なんですね。主な原因はストレスだそうです。発達障害との関連性も気になりますが、はっきりしたことはわかっていないようです。

吞気症の原因 - ストレスと噛みしめの関係

吞気症の原因として、大きく2つが挙げられます。ストレスと噛みしめです。

1. ストレス

ストレスが吞気症の原因になるメカニズムは、こんな感じです。

  1. 人間関係でストレスを感じ、緊張や不安状態になる

  2. ゴクリと唾を飲む。その時に空気も一緒に飲み込む

  3. ゲップやガスが出る

  4. 人前でゲップやガスを出せずにストレスになる(以下繰り返し)

さらに厄介なことに、ゲップをすることで胃から食べ物・胃液が逆流し、逆流性食道炎になる可能性もあるんです。

2. 噛みしめ

妻は睡眠時・起床時によく噛みしめで苦しんでいます。その度にエラのあたりをマッサージしているんです。

実は、私たちの上下の歯は、リラックスしているときは通常、数ミリ開いているそうです。でも歯(とくに奥歯)を噛みしめると、舌が上あごに付き、唾液が奥へと流れやすくなります。それだけ唾液と一緒に、空気を呑み込むことが多くなるんです。

噛みしめによる吞気症のメカニズムはこんな感じです:

  1. 緊張や不安で舌が上あごにつく(食いしばりというより上下の歯がつく感じ)

  2. 唾液が喉のほうに流れて飲み込みやすくなる

  3. 唾液と空気を一緒に飲み込む

  4. ゲップやガスが出る

噛みしめ起因の吞気症(噛みしめ・呑気症候群)は、ゲップやガスだけでなく、頭痛や肩こり、目の痛み、ふらつきなどの原因にもなることが問題なんです。

妻「確かに全身凝りすぎて頭痛い…」

パソコンや手仕事などのデスクワークで姿勢がうつむきになると、軽く歯を噛みしめたり、舌を上あごに押し付けていることも少なくないので気を付ける必要がありますね。

3. 嘔吐恐怖症

妻には嘔吐恐怖症という症状があります。↓

もうわかるかもしれませんが、吐きたくないがためにゲップができないのです。最近は少しできるようになりましたが、ほんとにしません。

ストレスや噛みしめでゲップが出るところを出せずに空気をため込んでしまいます。

吞気症になりやすい人の特徴

吞気症は、次のような人に起こりやすいとされています。

  • 仕事や人間関係でストレスが多い人

  • 細かいことを気にして不安になりやすい人

  • 無意識に噛みしめるクセのある人

  • 歯の噛み合わせがよくない人

  • 早食いの人

心当たりがある人は要注意かもしれません。

吞気症の対策 - できることから始めよう

今のところ、さほちゃんが実践している対策はこんな感じです:

  1. 睡眠時はマウスピースを着用する

  2. できるだけゆっくり食べる

まだこれくらいしかできていませんが、少しずつ効果が出ているようです。

他にも、ストレス解消法を見つけたり、姿勢を意識したり、リラックス法を学んだりするのも良いかもしれません。また、食事の際には:

  • よく噛んで食べる

  • 食事中の会話を控える

  • 炭酸飲料を避ける

といった工夫も効果があるそうです。

もしかして自分も? - 受診のすすめ

この記事を読んで「こんなのがあるんだ~思い当たる節があるな」と思った人は、まず内科や消化器科を受診し、胃や食道、腸などに異常がないかを調べることをおすすめします。そのあと、必要に応じて心療内科を受診するのも良いかもしれません。

吞気症は決して珍しい症状ではありません。でも、放っておくと生活の質を大きく下げてしまう可能性があります。気になる症状があれば、恥ずかしがらずに医療機関に相談してくださいね。

さいごに

吞気症について、少しでも理解が深まったでしょうか?身近な人が悩んでいるかもしれません。そんな時は、この記事で得た知識を活かして、優しくサポートしてあげてください。

心と体の健康は密接に関係しています。ストレス社会と言われる現代だからこそ、自分の体調の変化に敏感になり、適切なケアを心がけることが大切です。

みなさんが健やかに、自分らしく過ごせますように。応援しています!

みなさんの中にも、似たような経験をした方はいませんか?もしよければ、コメント欄で共有してくださいね。一緒に理解を深め、より良い対処法を見つけていけたら素敵です。

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