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奈良国立博物館「御大典記念 特別展 よみがえる正倉院宝物」に行ってきたんだけど、併設されていた「なら仏像館」がヤバかった♪

いつもの備忘録っす。

近鉄1dayおでかけきっぷを使って、数年前ぶりに奈良に行ってきました。宇治で生まれ育った僕の肌感として特に遠い環境ではないんだけど、行く機会がないこともあって、近くて遠い印象の奈良になっていたんだけれど、GoTo絡みもあって、正倉院に関わる案件も出てきたので、ふらっと訪問してみた。

まず、行くキッカケとなったのが奈良国立博物館で開催していた「御大典記念 特別展 よみがえる正倉院宝物 ―再現模造にみる天平の技― 」。再現模造って、若干興味が無かったんだけど、ふと目に入ったのがこの和楽の投稿。

確かに、僕も単なるレプリカだと思っていました。それと赤穂ギャベの企画でこの秋に奈良にある「ギャラリー艸小路」にて展示会も決まっており、新たな図案として宝相華と花喰鳥を新作として加えることもあったので、正倉院の空気感を感じに行こうかな?って思って行くことにした!

<御大典記念 特別展 よみがえる正倉院宝物 ―再現模造にみる天平の技― HP 冒頭文より抜粋>

正倉院宝物とは、奈良・東大寺の倉であった正倉院正倉に伝えられた約9000件におよぶ品々です。聖武天皇ゆかりの品をはじめ、その多くが奈良時代の作で、調度品、楽器、遊戯具、武器・武具、文房具、仏具、文書、染織品など多彩な分野にわたります。
(中略)
正倉院宝物の本格的な模造製作は、明治時代に奈良・東大寺で開催された奈良博覧会を機に始められました。当初、模造製作は修理と一体の事業として取り組まれましたが、昭和 47年(1972)からは宝物を管理する宮内庁正倉院事務所によって宝物の材料や技法、構造の忠実な再現に重点をおいた模造製作がおこなわれるようになります。
https://shosoin.exhibit.jp/ より)
京都駅から奈良駅まで
・急行電車:所要時間50分程度 運賃640円
・特急電車:所要時間35分程度 +特急料金520円=合計1,160円

今回は、近鉄1dayおでかけきっぷ 1,000円で往復、途中下車もOKっという感じ。特急使ってなかったけど520円は安いな♪(最近JRを利用する機会の方が多いので、思い出したけど関西の私鉄の安さはスゴイわ...)

奈良駅に到着してから、「ならまち」を少し散歩して、猿沢公園からなら公園に入って奈良国立博物館に向かった。コロナの影響もあって観光客が激減したため、鹿も鹿せんべいを食べる機会が減ったと聞いていたので、鹿せんべい挑戦してみたけど、想像以上に集まってきて若干引くレベル。手元の鹿せんべいがなくなると何事もなかったかのように去っていく鹿よ♪

そして、奈良国立博物館に入って、まずはミュージアムショップを散策すると、「なら仏像館」なるものがあることを知る。そういえばチケットのもぎりでもそんな話をされていた気がする。

まぁ、すでに今回の目的地である奈良国立博物館に到着したこともあったので、何ら予備知識もなく「なら仏像館」に入ってみると、仏像が並んでいる。住まいの近くにある広隆寺の霊宝殿(弥勒菩薩半跏思惟像など)には毎年行っており、同じ雰囲気かな?って思っていたけど、霊宝殿の数倍の仏像のボリュームに圧倒された。しかも建物の構造に対して、展示プランが無限回廊に迷い込んだような体験になっており、この企画を考えた人の術中にズボッとハマってしまった。広隆寺の霊宝殿はむき出しの仏像ということで劣化防止のため、全体的に暗室に近い視界ではあるが、「なら仏像館」は照明器具が新しいのだろうか、一般的な美術館と同じぐらいの明るさを保っていた。しかし、兎に角「量」に圧倒される素晴らしい展示。 

やぁ!って呼び掛けておられるような「誕生釈迦仏立像」は、その容姿が素敵すぎて、家に欲しいと思ったぐらい♪

途中、隣接の「青銅器館」で小休止を取る。青銅器と言えば昨年訪れた「泉屋博古館」の方がボリュームがあったが、こちらの青銅器館もなかなかの品揃えであった。どちらにしても無限回廊さながらということで、脳内が若干覚醒されそうになることもあって、会場を出た時にはかなりの疲労感もあった。その流れで正倉院宝物の再現模造を見たんだけれど、同日に観るボリュームでないことと知ったのはすべてが終わっていた。再現模造展も面白い展示であったとは思うが時すでに遅し...

すでに、想定外のインプット量であったので、ぼーっとしながらなら公園をふらふら散歩していると、東大寺大仏殿が目の前にあることに気がつく。

ドン!

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南大門 左右には日本最大の仁王像がある。鎌倉時代の運慶、快慶ら仏師チームがわずか2ヶ月余りで彫り上げたと言われている。大仏殿の建立は平安時代なので、少しずつ増築されたのかな?(詳しく調べておりません

ちなみに、東大寺の大仏は聖武天皇の勅にて建てられることになったということだが、1年ほど前、聖武天皇が都を遷した「恭仁京」の遺構を訪れておりました。

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回廊から望む大仏殿。ほんまにデカイです。木造建築の凄さよ♪ ちらっと東大寺の歴史を紐解くとこれで以前よりも小さくなったということなので、当時の世界はロマンたっぷりです。

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よく見るアングルの大仏様!ちょうど夕方に訪れたんですが、逆アングルは若干逆光になるので、このアングルに落ち着きますねー♪
(東大寺内に貼ってあったポスターは逆アングルでしたが!)

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撫仏(なでぼとけ)として知られている賓頭盧尊者(びんずるそんじゃ)の木造。(コロナの影響で今は触れません...)


ちなみに、冒頭に触れた花喰鳥ですが、鳥の種類はいろいろあるようで、今回図案化していているのは正倉院宝物の「花喰鳥刺繍裂残片 (はなくいどりのししゅうぎれざんぺん)」一枝の花枝をくわえた鳳凰を刺繍で表した裂が元ネタ。刺繍の細やかな図案をドット絵の如く引き算をして、新たなアレンジを加えております。

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余談、計画してなくても心ときめくことは意外と多い。なんだろうねー


#奈良 #東大寺 #鹿 #なら仏像館 #正倉院

僕のnoteは自分自身の備忘録としての側面が強いですが、もしも誰かの役にたって、そのアクションの一つとしてサポートがあるなら、ただただ感謝です。