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コロナの異常事態を収束させる救世主は誰か

コロナウィルスの影響であっという間に姿を消したトイレットペーパー。

「情弱のバカがデマに踊らされて買い占めやがって」

という声が飛び交っているが、この情報もまた違うように思う。

買い占めに走った人が1人現れたことで、その他多くの人が自分の生活を守るために購入した、つまり、一部の不心得者のためにみんなが焦って買わざるを得なくなったというのが、実際のところだろう。

僕は偶然にもこのデマ情報が出回る前日にトイレットペーパーを購入していたが、これがあと1日遅れていたら、どうなっていただろうと考える。

街中探し回って、あれば購入あれば購入と、躍起になって走り回っていたに違いない。それができなければ、ひたすらトイレを我慢するか、コンビニで用を足すか。

今一番大事なことは冷静さを取り戻すことであって、そのためにはまず、情報を遮断すること。

テレビで不安を煽られ、ネットでデマ情報が拡散されている今、一度メディアと距離を置いて、冷静さを取り戻す他ない。

大事な情報はそれでも必ず入ってくる。そして、不要な情報を取り除ける。

デマ情報を流しているもの、転売しているものたちを探し出して吊し上げてもしょうがない。彼らに罵詈雑言を浴びせてもどうにもならない。

今はそんな憎しみを可視化させても人を不快にするだけで、その憎悪は連鎖して、買い占めに走る人を増やすだけ。

彼らを責め立てる投稿を一つするだけで、回り回って買い占めや悪事の増幅に加担してしまう。

コロナウィルス以上に、憎悪の感染速度の方がはるかに早いからだ。

分け合う心がどんどんすり減っていけば、行き着く先は奪い合いである。そうして血が流れ、戦争を繰り返してきたのが人類の歴史だ。

極論を言ってしまえば、野党も与党を攻めている場合ではなく、国を動かせる権限を持つものたちが協力しあわないと、事態の収束はどんどん遅れ、本当に東京五輪にまで及びかねない。

現時点で多くの卒業式が取りやめになっているが、これも悲痛でならない。卒業式という、10代にとって一生に一度の区切りの日が開催されないというのは相当なこと。

少なくとも彼らにとっては、東京五輪よりも大きなイベントだったのだから。

各個人がもう少し冷静に物事を見極めることができていれば、今のようなことにまではなっていなかっただろうし、これ以上おかしなことが起こる可能性も低くなる。

今後さらに状況が悪くなれば、コロナが落ち着いた頃不況という名のしわ寄せが一気にやってくる。

そしてそれは必ず僕らの身に降りかかる。仕事が減り、給料が減り、税金が上がり。

今は救世主待ちのような気がする。影響力ある人が、今一度日本国民に冷静さを取り戻させてくれるような救世主。

それは政治家とも限らないし、あなたの投稿一つかもしれない。

憎しみが連鎖したように、優しさだって連鎖する。

この優しさを全国に感染させることができるのは、政治家か、あなたか。


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