#V名人戦を観戦して 8

V-B級も終わりが近づいてきた。

ひとし先輩と鮫島フウロの一局はコアラVSサメ、ディスカバリーチャンネルでも味わえないだろう猛獣と海獣の大決戦という感じである。

実際の内容も162手の長手数大熱戦と、見ごたえのある大映画となった。

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図はひとし先輩のカウンターに金をよろけたところだ。

もしかすると、ここが最後のチャンスだったかもしれない。

▲64角左△同金▲74桂打

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右の角から行くと同金と取らずに△66歩の余地があるため、86の方から切ってみた。やはり美濃の急所、これは中々受けが難しい、どこに竜を逃げても▲64角から▲82金がある。ということで根元の角を取る。

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ここで▲同飛は詰めろだが△73竜と逃げられるとイマイチか。味消しかも知れないが▲62桂成△同金▲55飛とする。

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この局面をどう見るか。

先手からは▲41飛や▲74桂などの複数の狙いがあるため、後手は中々大変なのではないだろうか。

候補としては△73角と先手を取って受け駒を増やすような手だろうか。そこで▲65飛と桂を復活させ△37桂▲38金と進めば形勢不明に見える。

どこまで行っても難しい終盤戦だ、序盤も見どころが多いので是非とも棋譜をチェックしてほしい。


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