フリーズ将棋 さぎの序盤②
※下の記事の続きである。
※本記事はフリーズ将棋のルールや特性をある程度ご存知の方向けとなる。
何を宣ひ奉つてんのか解からなゐ、といふ御方は上記のサイトをご覧になると捗るだらう。
【後手番】鷺宮流 対エクトリアシステム
前回の記事で先手番側で後手のエクトリアシステム(以下「ES」)に対してどのように組んでいくかを書いた。今度は後手番で先手のESをどう受けるかについて語っていければと思う。今回は便宜上、画像の手前側が後手となる。
【残フリーズ:先手3後手3】
ESは通常通り、後手のこちらとしては前回と同じように右桂を跳ねていくのがどうか考えていく所から始めたい。
△74歩 ▲97角 △73桂 ▲55歩
【残フリーズ:先手3後手3】
前回と違い、角の覗きの後に桂を跳ねている。これが間に合うかどうかだ。ESは次の△85桂を見せられているが、構わず▲55歩を突く。これで桂馬が跳ねられないとすると大問題だ。
△85桂(フリーズ角) ▲54歩
【残フリーズ:先手3後手2】
角取りに構わず歩を突いてくる。△54同歩には▲31角成~▲72銀(F金)などがあって潰れの可能性がある。こちらとしてもフリーズを使って角を取れないのでは辛い。
△97桂成 ▲53歩成(F銀) △77角成 ▲同桂 △53銀 ▲65桂
【残フリーズ:先手2後手2】
これは先手のESの調子が良さそう。△57歩(F飛)が一見有効そうだが▲73角の王手でフリーズ解除をされてしまうのでダメだ。
どうやら一手の違いが大きく、後手番で桂を跳ねていくのは難しそうだ。
ということで代案を出さなければならない。
【残フリーズ:先手3後手3】
正直なところあまり自信はないが、端角の利きを遮断しにいく△64歩が後手番らしい指し方かと考える。この後△63銀を上がって5筋の歩突きにも強くしていく。
以下は金銀を中央に集めていく感じだ。進行の一例は下図のような感じだろうか。
【残フリーズ:先手3後手3】
後手としては角も受けメインで使っていく感じだが、流れでカウンターに使いたいイメージだ。全力で先手の攻めを受け止めて、貰った駒で先手玉を一気に仕留めよう。ただ金銀が前に出るため、駒を渡すと一気に危険になる。フリーズ将棋の手筋を連発できる上級者でないと乗りこなせないかも知れないが、ESがそれだけ優秀な戦法なので真正面から行くには腕を上げて対抗するしかない。
とりあえずこんなところで現状の鷺宮流の序盤のまとめとする。こんなに真正面に受け止めなくても、他にも色々な戦法があるので自分にあったものを選んでいくと良いかと思う。
さて、こんなに楽しいフリーズ将棋を何と気軽にプレイできるアプリが開発中だ。既にβ版がリリースされ、オンライン対局も行われている。
上記のサイトから開発の「凪なぎさ」ちゃんを支援するとアプリをDLすることができる。是非インストールしてプレイしてみてほしい。
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