ボイス台本作成 ~常盤台メイの巻~

※内容のネタバレを含みます。

前回の記事に引き続き、担当台本について色々と書いていく。

↑↑↑前回の記事↑↑↑

まずは私が常盤台メイさんに渡した、完全な台本の画像を貼る。

メイ台本画像

既に聴いた方にはお察し頂けたかと思うが、寝かしつけ(おやすみ)ボイスの皮を被った「看取りボイス」である。

常盤台メイさんのメイドのイメージを崩すか守るかで葛藤があったが、悩んだ末、守った上でオリジナリティーを出す方向に決めた。「看取りボイス」は聞き慣れない単語かも知れないが、れっきとしたシチュボ界隈でコアな人気を持つ1ジャンルだ。自分の生命の終わりを「この人と過ごしたい」「この声で送られたい」。人としての究極の欲望の形なのかも知れない。

聞き手からメイさんへの想い、メイさんから聞き手への想い。この両方を表現するうえで最初のやや悪戯っぽいやり取りは必要だった。長年連れ添った相手との最後の離別は悲しみを孕んでいるが、同時に最高の幸福を伴うものである。また次の世界でも、生まれ変わっても同じ関係でありたいというメッセージはメイさんを好きな方の想いに刺さるのではと考えて筆を進めた次第である。

画像の備考の欄を読んでもらえると、私のこだわりが滲み感じ取られるところと思う。それを含めて今一度、本音声を聞いて頂きたい。

結局のところ、書いた本人が一番助かったという説はあるが、このボイスを毎晩のように聞いて、皆さんも幸せな眠りについて頂けたらと願うばかりだ。

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