冬ボイス台本作成 ~十六夜桜花の巻~

※内容のネタバレを含みます。

V将棋界隈もボイス企画が定番化してきたが、今回の冬ボイスも沢山の作品が投稿された。かく言う私も前回に引き続き台本を寄稿させて頂いた次第である。
今回は十六夜桜花さん、はまブリさんの2名を担当。前回の台本が有難くもまあまあ評価されたのか単純に台本数が足らなかったのか分からないが、早々に依頼が複数舞い込んだ。嬉しい悲鳴と言いたかったが個人的にタスクを相当に抱え込んでいたため、本当の悲鳴になってしまい申し訳なくもいくつかの依頼については断らざるを得なかった。
そもそも素人書き手であるゆえ、いっぺんにそんなにたくさんのアイデアは浮かばないわけだが。

さて前置きが長くなったが、この記事では十六夜桜花さんの台本について書いていきたい。まずは演者に渡した台本の画像を見て頂こう(よく見ると1か所だけ1人称の表記揺れがあるが、私の単純なミスである)。

十六夜桜花・冬台本

既に聴いて頂いた方には伝わっているかとは思うが、中々にクールなキャラ付けの台本となっている。「両性向け」という希望を聞いてかなり頭を悩ませたのだが、元々の桜花さんの性質を色々と眺めながら深掘りし「学園のモテキャラ」「クール系」という基本の土台を作った上で、そこをどう崩すかという方向性で着手しようと考えた。
実はこの完成形になる前には、もっともっと長い前振りの台詞がついていた。桜花さんが「学園の女生徒を助けるシーン」があって、要はより「モテキャラ」「クール」の部分を強調するためのものであったが、これを含めると量が1.5倍近くになるし、聞き手との関係性を感じさせるものとしては不要と判断した。この辺りに悩むところが素人書き手っぽさであるが、一度書いたものを消す判断が出来たのは涙ものに辛かったが結果的に良かったと思う。
ここの関係性というところを作るために、ややベタではあるが「幼馴染」を追加し「聞き手にだけ見せる表情」を作る方向に修正をかけた。
自由過ぎる聞き手に呆れつつ翻弄されつつ、それでも瞬間デレてくれるストーリーを描くことで「特別な時を独占してる感」を演出したかったところがある。この辺りは伝わっただろうか。
更に裏の話をすると、イメージとして「アマガミにありそうな展開」を意識した。知っている方には分かって頂けるような気がしている。

桜花さんの声質や振る舞い、演技の仕方としてクール系は元々合うと思っていたが、やはりそうであったと思う。普段言わないようなことも言ってもらったような気がするし、ミッションとしては上手く達成できたのではないかと感じている。
聞いていない方は是非今から、既に聞いた方は良ければもう一度、このページの上まで戻って再生してみては如何だろうか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?