翻訳、チェックに役立つツール WildLight(無料Wordマクロ)

WildLight(ワイルドライト @word_wildlight)ってご存知ですか?

齊藤テリーさん(@terrysaito)が作られたWordマクロのアドインで、翻訳、校正に使える便利な機能が満載のツールです。しかも無料!
便利だと思った機能を紹介していきますね♪

Wordマクロは、ミニプログラムのようなものです。これを組み合わせたものをアドインといいます。WildLightは日本語の翻訳・校正のために作られたアドインです。
使い方を詳しく見たい方は、こちらから初級セミナーの動画が見られます。

WildLightをダウンロードして実行すると、Wordのリボンの「アドイン」にWildLightのメニューが表示されて、いろんな機能が使えるようになります。アドインのメニューと、「辞書」というプログラムを使えば、本当に色々なことがボタン一発でできるようになります。

便利機能その1:対訳作成
2つのファイルから対訳が作成できます。それも高速で。
アドイン→WildLight→対訳表機能→対訳表を作る→原文ファイルを選択して「開く」→訳文ファイルを選択して「開く」→しばし待つ→名前を付けて保存
過去訳の参照が楽だし、加工すれば簡単にメモリとしてCATツールに取り込めます。表のずれの修正をすばやく行うショートカットの設定もボタン一発!

便利機能その2:チェック機能
自分の翻訳チェック、校正に便利なのが、チェック機能。
原文と訳文を対訳に→WildLight→WildLight→辞書の中の「数チェック」→数字や「以上」「more than」などにいろんな色がつきます。
原文と訳文を見比べて同じ色が揃っていなければ、数字のミスがあるということ。目で見てパッとわかるので、校正の効率アップ!!

便利機能その3:抽出
差分翻訳の箇所だけ抜き出したいときなどに便利。
取り出したいところにハイライト→カーソルを置いたまま、WildLight→テキスト抽出→蛍光ペン部をワードへ抽出
別のWordにハイライトの箇所が抽出されます。フォント色で指定して抜くことも可能。

便利機能その4:コメント一覧表
コメントを別紙にまとめる案件、面倒ですよね。WildLightなら簡単!
コメントを付けた訳文で、WildLightの辞書から「コメントを一覧表にする」を選べば、別紙に表でまとめてくれます。編集して指定用紙にコピペするだけ♪

便利機能その5:各種チェック機能
「辞書」を使うと、括弧の閉じ忘れ、英文中の全角文字混入、英単語typo、異字同訓、簡便なスタイルチェックなどが簡単にできます。用語集を組み込んで、対訳でチェックというのもできます。校正が高速になりますよ♪

便利機能その6:翻訳前に役立つ機能
「辞書」では、英文から用語集候補を抜く、和文から用語集候補を抜く、全角英数を半角に変換、文単位でExcelへ抜く、イタリックを元に戻す、全角()を半角()に変換などの機能があります。翻訳作業が格段に楽になりますね。

便利機能その7:カスタマイズ可能
自作の用語集を組み込む、自分で「辞書(プログラム)」を作ってみる方法も、公式ブログに。ワイルドカードの勉強にもなるし、AutoHotKeyなどの効率化に踏み出すときにも役に立つ♪

基本の機能と辞書だけでも私はすごく助かってます。これだけ入って、無料!無料ですよ! それは申し訳ないという方、テリーさんのプロフで欲しいものリスト公開されてます♪

WildLightだけで翻訳チェックや校正の仕事の効率がすご~く上がります。また、Wordで使えるツールというのは、翻訳学習者にも使いやすい(そしてお財布に優しい無料。めっちゃ助かります)。英文を1文ずつに分けて上下で訳すための「辞書」もあります。学習中には助かる機能です♪
チェッカーの方にもお勧めしたい! 効率上げないとやってられませんものね。

テリーさんご本人から、原文を書くライターさんにも、差分チェック、キーワード着色など便利な機能があるとの情報が!色々活用できそうです♪ うちの同居人(SE)は表の縦横を横縦に変換する機能を愛用しています。

また、@word_wildlight をフォローしておいてくださいね。便利機能をtweetしてくれているので、「おー、そんな使い方が!」ってことも。

やってみようと思ったあなた。上の初級セミナーの動画も見てくださいね。
でも全然わからない!!というあなた。私が作った初心者用プリント差し上げまっせ。TwitterのDMに、どこでつまづいているかと、メールアドレスを送ってくださいね~(@bumicchu ぶみにゃんご)
ではでは、効率よくミスをなくして、がっつり!翻訳!翻訳チェック!


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