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ライプツィヒがタイトル獲得のためにまだ足りないもの

前半戦王者の証となるヘアプストマイスターに輝いたライプツィヒだが、後半戦は失速。
バイエルンには差をつけられてしまい、リーグ優勝という夢は破れてしまった。
「今は、少なくともクラブ史上最も成功したシーズンを送りたいと思っている」と、ナーゲルスマン監督は語っている。

しかし、一つだけはっきりしているのは、野心的なナーゲルスマン監督はできるだけ早くタイトルを獲得したいと考えているということだ。しかし、同監督に必要なのは忍耐だけではない。

『Bild』が、タイトル獲得のためにライプツィヒにまだ足りないものを分析している。

チームのクオリティ

トップレベルのパフォーマンスを発揮しているベルナー、ザービッツァ、GKグラーチ、その他一握りの選手のコンディションが整っていれば、ライプツィヒに勝つのは容易ではない。
しかし、ベンチの選手層は薄い。今季の新加入選手8人のうち、成功と言えるのはシック(ローマ)、エンクンク(パリサンジェルマン)、アンヘリーニョ(マンチェスターC)のみ。
ボルフ(ザルツブルク)とルックマン(エバートン)の3000万ユーロは無駄金となってしまった。
ダニ オルモ(ディナモザグレブ)は今のところポテンシャルを少し垣間見せただけ。
夏には改善が必要だ。

戦術

ナーゲルスマン監督は選手たちの中でも高い評価を受けている。
しかし、監督自身も「忍耐力は私の強みではない」と認めている。
基本システムの変更やスタメンの変更で、ナーゲルスマン監督は時に選手たちに過剰な負担をかけてしまうことがある。
フライブルク戦(1-1)では、ベルナーにプレイメーカーとしての役割を求めたが、その結果、ベルナーはほとんどの時間で試合から消えていた。

経験値

ライプツィヒ(平均23.6歳)は圧倒的に若い選手が多い。
それが焦りとクレバーさの欠如に反映されている。
ヘルタベルリン戦(2-2)でのライプツィヒはゲーゲンプレスが印象的で、あまりにも慌ただしく攻撃に転じていた。前半戦では56%の確率でチャンスをゴールに結びつけていたが、後半は20%強にまで落ち込んだ。
それに加えて、今冬にMFデンメが憧れのクラブであるナポリに1200万ユーロで売却されたことで、チームは弱体化。デンメは完璧な献身性と規律において、チームでも際立っていた。
中盤のダイナモはデュエルに身を投じ、試合を読むことができた。
そして、ロッカールームでのデンメの言葉には重みがあり、それはチームを一致団結させていた。

加えて、コナテ、カンプル、オルバンが負傷により長期離脱したことも痛かった。
シーズン後半戦になると、彼らの不在の影響が如実に顕在化した。


【Source】5月29日、Bild

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