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ドイツのダービーはレヴィアに生まれる

どちらもルール工業地帯に居を構え、ルール地方を二分するドルトムントとシャルケの一戦。
ドルトムントとゲルゼンキルヘンは約35kmしか離れていない。

“Revier”はドイツ語で「地区」を意味する。

歴史にこだわるドイツ人の性格もあり、(ルール地方の)炭田を意味するKohlenpott(コーレンポット)から、シャルケ側の呼び名は「ポットダービー(Pott-Derby)」。

1920年から1940年代はシャルケがドルトムントを圧倒していた。

両クラブ間にライバル意識が芽生えたのは、1947年5月18日、当時地域リーグで圧倒的な強さを誇っていたシャルケを格下のドルトムントが下し、リーグ優勝を決めたことだと言われている。

シャルケの元マネージャーであるルディ・アサウアーは、「ルール地方の人間はこの試合のために生き、この試合を愛してやまない」と話す。

ドイツメディアに “ダービーの母” とも称されるレビアダービーで活躍した選手は、神のごとく崇められる。

例えば、2010年9月19日、自身初のダービーで2ゴールと活躍、アウェイでチームを勝利に導いた香川真司は、『Bild』紙に「不滅の存在」と絶賛された。

1997年12月19日の対戦(ドルトムント2-2シャルケ)では、当時シャルケのGKだったイェンス レーマンが、後半アディショナルタイムのCKで攻め上がると、見事にヘディングシュートを決めた。
土壇場で引き分けに持ち込んだこの得点は、ブンデスリーガ史上初となるGKによる得点だった。

ブンデスリーガでは今回が96回目のレヴィアダービー。

過去95試合はドルトムントの33勝30分32敗(147点/137失点)。
ドルトムントホームでは通算47試合、ドルトムントの20勝15分12敗(84得点/56失点)となっている。



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