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無冠が濃厚のドルトムント 次は何が必要?

ブンデスリーガの王者は、19/20季もバイエルンになる可能性が高い。
来季にこの状況を変えるためには、ドルトムントで多くのことが起きなければならない。

今季のリーグ優勝を目標に掲げたドルトムントは、夏と冬に大型補強を行った。
フンメルス、ブラント、アザール、ホーラン、エムレ・ジャンの5選手を獲得するために約1億5000万ユーロを投資した。
それでも、チームもファヴレ監督も、バツケCEOの「我々はチャンピオンになりたいんだ!」という期待に応えることはできなかった。

新シーズンでの次なる挑戦のためには、夏にさらなる補強をする必要がある。
どの選手が去るのか?誰が来るのか?そして改善箇所はどこにあるのか?
『Bild』が、ドルトムントの来季のタイトル獲得に向けたプランを解説している。

監督

2年間でタイトルなし。これは、ファヴレ監督にとって致命傷になるかもしれない。
2021年6月まで契約が残っているが、今夏にはドルトムントを去らなければならないかもしれない。
後任候補にはニコ・コバチの名前が挙がっているが、コバチについては批判的な声も多いため、ドルトムント上層部は100%の確信を欠いている。2023年までライプツィヒと契約中のナーゲルスマンは無理。
そのため、ドルトムントはファヴレ監督との3季目に突入することも考えられる。

GK

ビュルキ(2021年までの契約)との契約延長は合意に達しており、後はサインするだけのはずだった。
コロナ危機による中断前から話し合いは順調に進んでいた。
だが、ドルトムント上層部が新たなシグナルを出さなかったため、合意はぐらついている。
さらに、チェルシーがビュルキ獲得に動いていると報じられている。
チェルシーはビュルキを獲得し、ケパ・アリサバラガ(年俸1100万ユーロ)を売却したいようだ。
もし本当にこの取引が実現すれば、ツォルクSDは新たな背番号1を探さなければならなくなる。
セカンドGKのヒッツが正GKに昇格することはないだろう。

DF

現在のドルトムントで最も改善が必要な箇所だ。
ファヴレ監督にはトップクラスDFがフンメルス1人しかいない。
ザガドゥはポテンシャルを持っているが、コンスタントにそれを発揮していない。
アカンジは最近ミスを犯した。バレルディは戦力として計算されていない。

つまり、今夏には少なくとも1人のセンターバックが必要だ。アカンジも去る可能性がある。
ファブレ監督は選択肢の少なさを理解している。
全員がフィットしたとしても、守備ランキングではせいぜい3位がやっとだろう。

サイドバックでも何かが起きている。
昨夏に加入したシュルツ(ホッフェンハイムから2550万ユーロで)は期待に応えることができず、今夏に適切なオファーがあれば放出されると見られている。
ハキミはトップパフォーマンスを発揮しているが、レンタル選手でしかない。そして、レンタルが終了した後、レアルマドリードに戻る必要がある。
残っているのは、ベテランのピシュチェクだ。契約を1年延長したが、いつまでもプレーできるとは限らない。
そのため、ドルトムントは予防措置を取っている。
パリサンジェルマンからムニエが来ることになっており、中断前にすでに双方で合意している模様。
ムニエは移籍金なし(フリー)でやって来ることになるようだ。

MF

すべてはサンチョにかかっている。
夏に1億2000万+αで欧州トップクラブに移籍することになれば、ドルトムントも後継者を探すための資金を手に入れることができる。
しかし、マンチェスターUやチェルシー、リバプールといったプレミアリーグのクラブが、コロナ危機後にこの額のお金を払うことができるかどうかはまだわからない。
ドルトムント上層部は、サンチョの残留を望んでいる。理由は、今季のサンチョの記録は傑出しているからだ。
ブンデスリーガで14ゴール16アシスト。ドルトムントがサンチョを最後まで残したいと思っても不思議ではない。

また、将来のためのビジョンも組まれている。
ドルトムントは、バーミンガムに所属するイングランド人MFジュード・ベリンガム(16歳)と合意している。
この中盤のタレントは、3000万ユーロを超える移籍金となる可能性がある。

FW

ゲッツェが今夏にクラブを去るため、ドルトムントは再び攻撃面での改善を望んでいる。
確かにファブレ監督には、ホーランの代わりとなれるアザールとブラントの2選手がいる。
しかし、このチームにはまだゴールゲッターが不足しており、途中出場から危険な存在となれる選手もいない。
そのため、このエリアはアップグレードする必要がある。

とはいえ、ドルトムントが財布のひもを緩めるかどうかは疑問だ。
ツォルクSDは最近、非常に保守的な発言をしている。
「確実に言えることは、ビッグディールはないだろう。我々は支出には消極的だ。コストを削減できるところを探す。それが現在の使命だ」と語っている。

一つはっきりしていることは、来季もタイトルが目標になるということだ。
バイエルンが9連覇を祝う姿を見たくはないだろう。


【Source】5月30日、Bild



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