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人生の決断に直面するネイマール

ネイマールは、自身の人生とキャリアの岐路に立っている。

2017年夏にPSGに移籍したものの、数ヶ月で後悔したネイマールは、PSGで3シーズン目を終えようとしている。
5年契約のサッカー選手の場合、3年目が転機となるのが普通である。
契約を延長するのか?現クラブでの終わりが近づいていることを強く感じ始めて移籍を検討するか?
そのどちらかである。

ネイマールはすでに昨夏にバルセロナ移籍を望んでいた。
その試みが失敗した時、ネイマールの来夏の計画は、バルトメウ会長やキャプテンのメッシを含むバルセロナの“重鎮”の協力を得て、再びバルセロナ復帰に挑戦することとなった。
ネイマールと影響力のある父親をはじめとする周囲の人々にとっての問題は、バルセロナに戻るためにはお金と幸せのどちらかを選択しなければならないということである。
PSGからのお金か?
友人メッシとスアレスと一緒にプロとして切磋琢磨した競争力のあるロッカールーム、素晴らしいスタジアム、住んでいて楽しかった街に戻ることでもたらされるであろう幸せか?

PSGはネイマールに対して、給料アップも含めた新契約をオファーしていると報じられている。

『Mundo Deportivo』の情報によると、ネイマールは現在、年俸+ボーナスで年間5200万ユーロを稼いでいるとのこと。
一方、バルセロナの提示する年俸はパフォーマンスによるボーナスもある見込みだが、2000 万ユーロを少し上回るくらいになる可能性がある。これはネイマールがバルセロナを去る前に稼いだ額よりもやや多いくらいだろう。

大まかに言えば、ネイマールがバルセロナに戻るためには、現在PSGで受け取っているお金、さらに契約延長をした際に受け取るであろうお金を手放す必要があるということだ。

さらに、ネイマールはバルセロナに復帰した場合、その後数年の間に何人かのベテラン選手がクラブを去ることをすでに理解している。
メッシがクラブを離れることを決めた時、メッシが稼いでいたお金の一部はネイマールの所に行く可能性がある。
多くのカタルーニャ人はメッシ時代の終焉を恐れている。
6 月に33歳となるメッシと、2月に28歳になったネイマールの間にほぼ 5年の違いがあることを考えると、メッシが去った後、カンプノウをリードするクオリティを持っているのはネイマールであると思うことは論理的だ。

もう一つの要因は、ネイマールにとっても重要なことだ。
バルトメウ会長はネイマールの復帰に賛成している。なぜなら、選手としてだけでなく、マーケティングのアイコンとして信頼しており、来年には会長選を控えているからだ。2021年に誰が会長になるかはわからない。
ビクトル・フォントのような何人かの候補者は、ネイマールの復帰に反対だ。
要するに、ネイマールにとって今夏はカンプノウに戻るための最後の列車であるかもしれない。
バルセロナはネイマールからの犠牲を必要とし、ネイマールは減給を受け入れることを余儀なくされている。
ネイマールはすでに昨夏、バルセロナを助けるためにボーナスの2000万ユーロを放棄することを申し出ている。
だが、現在のコロナ危機の状況を考慮すれば、今年はもっと必要になるかもしれない。

【Source】4月21日、Mundo Deportivo

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