適当に褒めても人間関係は崩壊する
こんにちは、さいとです。
うつ病をきっかけに心理学を学び、自分自身や他人とのコミュニケーションについて発信しています。
今回の内容です。
とにかく褒めれば人は育っていく
と思っているあなたに警告です。
その考え方だと人間関係が崩壊していくかもしれません。
この前、こんなツイートをしました。
「褒める」という行動に、あなたはどんなイメージをもっていますか?
「褒める」という言葉は、辞書的には
人のしたこと・行いをすぐれていると評価して、そのことを言う。たたえる。
という意味になります。
相手の行動を評価して、褒める。
一見すると、とても良いことのように思えますが、「評価する」という行為には、実は大きな落とし穴があります。
典型的な落とし穴にはまっているパターンは、こんな風に思ってしまうことです。
「相手のどんな行為でも、頑張ろうとした態度が重要。とりあえず全部褒めとけばいいや」
「なんでも良いから褒めることで、相手は気持ち良くなるし、もっと頑張ってくれるようになる。」
このような「全てを褒めれば人間関係は上手くいく」という考え方だと、まず間違いなくコミュニケーションに失敗します。
その最大の理由は
適当に褒めても相手は信頼しない
からです。
少しイメージしてみてください。
テストで点数が悪かった子供に対して、「勉強頑張ってたからそれだけで偉いんだよ!」とひたすら繰り返す親。
何回も同じミスを繰り返す部下に、「どれだけ失敗しても行動出来ただけで偉いぞ!」と褒め続ける上司。
こんな風に褒める行為を続けたとしたら、褒められた相手はどう思うでしょうか?
「なんでこんなに上手くいってないのにひたすら褒められるんだ?」
ってなりませんか?
なので、「褒める側が本音で言っているのか怪しい」って思われちゃうんですよ。
そして段々と、褒める以外の行動も疑われるようになってきて、自分のことを大事にしてくれていないと思われる可能性すら出てきます。
つまり、
本音で褒めないと人間関係は壊れる
ということです。
お世辞のようにただ褒めても、相手は信頼してくれません。
なのであなたが本当に感謝して、相手への信頼を心から伝えられるタイミングでない限り、褒めるという行動はしないほうが良いと僕は思っています。
そしてもう一つ大事なことがあります。
褒めるときによく使われる「偉い」という言葉。
人によって解釈は変わると思いますが、あなたは「偉い」と言われたときにどう感じますか?
なんとなく上から言われている気がしませんか?
僕の印象なんですけど、「偉い」って言われると、上から目線な感じが凄くしてしまいます。
そして大抵の場合、上からそれこそ「偉そうに」何かを言われると、あまり良い気持ちにはならないものです。
仮に、あなたが上から目線で褒めているつもりがなかったとしても、言葉の印象一つで伝わり方は大きく変わります。
なのでもう一つの大事なことは、
上から目線と思われた時点で相手にされない
ということです。
じゃあどうやって褒めれば良いんだって話になるんですが、最初に意識すると良いこととしては、
「褒める=評価する」
ではなくて、
「褒める=感謝を伝える」
という考え方にしていくということです。
これは一般的な褒めるという定義とは異なるし、言葉の意味を間違えていると思うかもしれません。
しかし、上から評価するという気持ちで褒めても、相手との関係性は絶対に良くなっていきません。だからこそ、いっそ考え方を変えてみて欲しいんです。
そして相手の行動を評価するときに出してしまいがちなのが「偉い」という言葉ですが、感謝の気持ちを伝えるときに「偉い」という言葉はまず出てきません。
心から感謝を伝えるときが褒めるタイミングだというのは、さっきも書いたとおりです。
さらに本心から褒めているんだと伝えるためには、「なぜあなたに対して感謝しているのか?」という理由も一緒に伝えると良いです。
「あなたのこんな行動があったから、私はとても感謝している。」
この褒め方なら、相手は素直に受け取ってくれます。
なので
褒めるなら必ず本音の感謝と理由をセットにする
ということを意識してください。
褒めるということは、相手との信頼を築くための大事な要素ではありますが、適当に褒めてもむしろ逆効果になってしまいます。
とにかく大事なのは、相手がどのように感じるか、相手目線で考えることです。
相手の気持ちに立つことで、あなたの言葉が相手にちゃんと届くようになります。
「こっちは善意で褒めてるのに、相手に全く伝わらない!」
なんてことにならないように、上手な褒め方を身に付けていきましょう。
最後まで見て頂いて、ありがとうございました。
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