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詩・物語

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詩や、とても短い物語など。 ヘッダー画像:https://pixabay.com/
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2020年1月の記事一覧

【詩】
宝石が、かちりと欠けた。
朝日が輝く池を固めたような澄んだ水の色が、粉になって色を失う。
大きな欠片に夕日が差した。
欠片は煌々と燃える炎を宿して、夕日の沈むまで色を湛えていた。
欠片にぽつりと涙が落ちた。
欠片は涙の色を宿して、月明かりにきらりと光った。

【詩】
ひとりぼっちが寂しくて抱きしめたぬいぐるみ。
どんな時でもそばにいてくれた。
寂しくなるのが怖くて怖くて、
手放せないまま歩いてきた。
転んでも手放せなくて、傷付いても手放せなかった。
ひとりぼっちは、怖かった。