【詩】
宝石が、かちりと欠けた。
朝日が輝く池を固めたような澄んだ水の色が、粉になって色を失う。
大きな欠片に夕日が差した。
欠片は煌々と燃える炎を宿して、夕日の沈むまで色を湛えていた。
欠片にぽつりと涙が落ちた。
欠片は涙の色を宿して、月明かりにきらりと光った。

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