見出し画像

さがみこベリーガーデンQ&A

Q: いよいよOPENですね!改めて『さがみこベリーガーデン』って、どんなところなんですか?
A: 圏央道相模原インターから車で約15分。相模原市の津久井から山中湖方面に抜ける国道413号線(通称:道志みち)を少し入った前戸地区にあります。美しい緑に囲まれた山間の農地です。私たちは、3年前、農業の継続が困難になっていたこの場所を借り受けて事業をはじめました。

Q: そんな場所でほんとに事業が成り立つのでしょうか?
A: 普通に考えたらとてもムリだと思います。全国でも同様な形で荒廃化している場所は全農地の10%に及ぶと言われています。相模原市でもかねてから耕作放棄地対策協議会を設けてその減少に努力してきましたが、効果が出たという話は聞いていません。

Q: ウーン、それではどうしたらいいのでしょう・・・
A: 私たちは、ここが農地だからただ農作物を作って売るという既成概念をスッパリ捨てることから始めました。農業にドシロウトの私たちだからこんなことができたのかもしれませんが、そこでつくる作物も、作り方も、売り方も、すべてに発想の転換と創意工夫が必要でした。

Q: もう少し具体的に教えてください。
A: 私たちは農地の上に架台を組んで太陽光発電を行いその下でブルーベリーを育てるハイブリッドなやりかたにチャレンジしています。上と下で太陽光をシェアするということで『ソーラーシェアリング』と呼ばれています。
下でつくるブルーベリーも普通に地植えするのではなく、『養液ポット栽培』という方式で、鉢植えしたブルーベリーに配管を巡らせて最適な水分と養分を最適なタイミングで自動的に流すやり方をとっています。

Q: なんでそれがブルーベリーだったのですか。
A: 国道413号は道志川沿いの観光道路です。東京や横浜からも近いので、その利点を最大限活かして、ここで生産農園を営むだけでなく観光農園としても活用できればいいなと思いました。そう考えると当然そこでつくる作物も、摘んで食べて持ち帰ることができて、何といっても夢がある・・・そんなことでブルーベリーということになったのですね。ご来園いただいた方々には、ただブルーベリー摘みをして帰るだけでなく、豊かな自然を満喫し
ながらゆったり過ごしていただけるよう、「会員制」「予約制」で運営することにしました。

Q: ひとくちでいうと、荒廃農地を多面的継続的に活用することで生まれ変わらせるということですね。
A: 太陽光発電、生産農園、観光農園の3つの機能を組みあわせて、それも足し算でなく掛け算で相乗効果が発揮できたらいいなと思っています。
収穫したブルーベリーもSBGのブランドを付けて売れるようにできたらいいですね。夏場だけでなくオフシーズも農場を有効活用して、各種イベントの実施、企業や団体の行事の場として、また、子どもたちに対しては、環境や自然、農業、エネルギー、SDGsなどの学びの場として、通年利用したいと考えていきます。
簡単なことではありませんが、こんな多面的に活用できる仕組みをしっかり作って、“耕作放棄地を耕作放輝地に変えたい”というのが私たちの願いです。

Q: ところで観光農園のオープンはいつですか?
A: 6月18日(土)です。ワクワクしますね~。2年に分けて植えたブルーベリー1,100本のうち今年は初年度に作付けした550本を中心に開放します。
コロナ禍が未だ収まらない昨今でもありますので、今年は生産農園機能の確立を優先させ、観光農園としてはプレ会員(同伴者を含む)の方々に限定した試運転の年ということになりました。
来年度は、1100本全数の摘み取りが可能になりますので、新規に年会員も募集してのグランドオープンです。
私たちにとってすべてが初体験。行き届かないところも多々あると思いますが、一生懸命がんばりますので、どうか皆さん、応援してください。

(202.5.11 山川陽一)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?