見出し画像

さがみこファームスタッフには、農業経験者はいません。なので、プロのブルーベリー農家さんのところに研修に行っています。

研修先は、ローズベリーファーム。農場長の八木さんに指導してもらっています。

画像3


八木さんは、相模原市で10年以上ブルーベリーの栽培をしていて、最近は、イチジクや、ヘーゼルナッツの栽培も始めています。

研修では、ブルーベリーの管理の仕方、効率的な草刈りの方法、ジャムの作り方などを教えてもらっています。

おいしい実が取れる元気な樹に育てるには、剪定が必要です。剪定とは、伸びた枝を適切に切ること。え、切ってもいいの?と思うかもしれませんが、ブルーベリーは枝を切らないと、枝や葉っぱが伸び放題になり、病気にかかりやすくなったり、収量が減ってしまったりするのです。

先日、ブルーベリーの葉っぱになにやらカビのようなものがあるのを見つけました。八木さんに聞くと、「うどんこ病」とのこと。

画像4



うどんこ病は、湿気が多いシーズンに葉にカビが生えてしまう病気。そのままにしておくと、光合成が上手くできずに、弱ってしまうことも。

八木さん曰く、「剪定が甘い」とのこと。葉っぱが重なる部分が多かったため、通気性が悪くなり、病気になってしまったそう。

早速、どのように切ったらいいか教えてもらいながら、剪定します。初心者の僕からすると、剪定はドキドキする作業。「この枝を切ってもいいものだろうか」など、常に考えながら切ります。

八木さんはさすが慣れたもので、さくさく早い!あっという間に終え、そして仕上がりが美しい…。さすがプロの仕事です。剪定のおかげで、うどん粉病の被害は広がらずに済みました。

ジャムの作り方も学びました。

八木さんのジャムの作り方はとにかく丁寧。日本でも世界でも、これほどまで丁寧にジャムを作っている人はいないのではないかと思ったくらいです。

まず、摘んできたブルーベリーを手に10粒ほど乗せ、手のひらで転がします。虫食いがないか、傷んでいないか、柔らかくなっていないかを、一粒一粒確認します。ちょっとでも柔らかくなっていたり、汁が出ていたりするものははじかれます。

画像1


普通、ジャムはこういったものを使って作るんじゃないかと思いますが、八木さんは逆です。生で食べても感動的においしいものをジャム用にしているのです。


そのあとは、流水でしっかりと洗います。表面についたごみや汚れなどを洗い流します。こうしてピカピカになったものを、大きな寸胴の鍋に入れ、煮ていきます。ブルーベリーの煮詰まり具合を木べらの動かす感覚で確かめながら、タイミングを見計らって、グラニュー糖を入れます。材料はこれだけ。これはファンがつくわけだと思いました。

画像2


さがみこファームでは、今年は樹を大きくするため、花芽は早々に摘んでしまうので、実はほとんど取れません。なのでジャムなどの加工品は来年からになります。

八木さんに教えてもらいながらおいしいものを作っていきたいと思いますので、楽しみにしていてくださいね。

スタッフ磯川

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?