UNIQLOのパジャマで、冬が変わった話。 #サガコラム
先日、UNIQLOでパジャマを買ったら冬が変わったので報告する。
はじめに一言言っておくと、私はもう綿のパジャマには戻らない。
さて、パジャマだ。
君はちゃんとパジャマをきているか?私は割と適当なスウェットか、綿の秋冬も着れそうなパジャマを着ていた。
しかし、先日驚きの寒さを迎え、あったかい冬用パジャマを買うことにした。
パジャマには色々と選択肢があるが、無印のお洒落パジャマを買うことなく、GUのお手軽パジャマを買うことなく、UNIQLOのボアフリースセットというルームウェアを買うことにした。
価格は2,990円(税別)
これは割と苦渋の決断だった。
だって、フリースだ。
洗ってくる内にへたるし、痒くなるかもだし、毛玉つくかもしれない。それに、綿のスウェットよりかっこ悪い気がする。
だが、寒い。とにかく寒い。
花か団子か。室内のお洒落と、自分の身の安全か。二つを天秤にかけ、そのうえで最低限の性能は担保してくれそうな、UNIQLOのパジャマにしたのだ。
(……ちなみに買ったのはメンズのSサイズ。レディースはこのように、なんだかかわいい模様が入っていたり、キュートなキャラクターが入っている。私には、無理である。メンズSは155〜165cmなので、まあいけるだろうとこれにした)
さて、お風呂を上がってこのフリースパジャマを着た。師走夜中22時、東京某所のクソ寒い脱衣所での出来事であった。
……冬が、変わった。
おわかりいただけるだろうか?いや、いまだ着ていないあなたには分からないだろう。
お風呂上がりのあの温もりが、フリースで閉じ込められる。冷めていくはずの体がぬっくぬくになっていくのだ。なまらぬくいんやで。ぬっくぬやで、ぬっくぬっく。
布団に入ってみたらどうだろう。
いつまでも風呂上がりの温もりが、私を包み、冷たい布団さえも温めてくれる。
この時やっと私は過ちに気づいた。
あぁ、なんて自分は馬鹿だったんだろう。フリースがダサいなんて。僕が悪かった。愚かさ故にこの幸福を手放してしまう所だった。もう君を離さない。
お洒落を優先させる?ハッ君は馬鹿かね?冬は暖かいこそが正義。あたたかいは、最高にジャスティスなのだ。
かくして私は今朝、ぬくもりに抱かれながら目を覚ました。
いや、そうではない。
あの悪い夢から、あの監獄のような寒さから、私は目を覚ましたのだ。
冬はフリースのパジャマだ。二度と綿には戻らない。
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