心地いい"空気"〜「かもめ食堂」を観て〜
自分にとって居心地のいい空気を纏った場所、とゆうのはきっと必ず存在する。
ここで言う”空気"とは いわゆる"雰囲気"とはちょっとニュアンスが違う。
例えばお店だとしたらインテリアや照明、そこにいる人たちなどで"雰囲気”が作られるわけだが
”空気”を作っているのは その土地から感じるものだったりその場所で過去に起こった歴史だったり....
とにかく目に見えないもの(だと思っている)。
映画「かもめ食堂」はその"空気"を見せてくれている映画だと思った。
観たのはけっこう前なんですけどね。
もう一度観たくなりまして。
私が何度でも観たいと思える映画というのは
単にストーリーが面白かったり迫力があればいいってものじゃない。
「その場所に行きたい」と思える空気感がその中にあるかどうかだと思う。
かもめ食堂のストーリーはざっくり説明すると
フィンランドで日本食レストランを営む主人公がいろんな出会いを経てお店を繁盛させていく
みたいな一見よくありがちストーリー。
で実際どうかというと
特に大きなアクシデントがおきるわけもなく
派手な展開が盛り込まれているわけでもなく....
「オススメのシーンは?」
と聞かれるとぶっちゃけ答えようがない笑
が、この映画は、それが面白い。
特別な盛り上がりがあるわけでもなく
ただただ日常が流れていく。
登場人物達の静かな会話がちょっと面白かったり、おにぎりが美味しそうだったり。
ただそれだけなのに
観終わったあとのたまらない満足感。
なんだろうこれは。
やっぱり、"心地いい空気"
だな。