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山と安心

Safeology研究所の山川です。

前回までで、Safeology研究所のスタンスの説明は終わり、今回からSafeology研究所の研究員によるエッセイをアップしていく予定です。

1番手は代り映えしませんが、山川が務めさせていただきます。

私は、山が好きでよく山に出かけます。先日のお盆の時期も、上高地から涸沢まで行き、そこでテント泊、次の日は奥穂高岳に登ってきました。山登りの最中は、身体がしんどくて大変ですが、テント場につき、テントを張ってくつろいでいると、なんともいえず達成感があり、良い気分になります。これは、周りの景色が良いので見とれていることもありますが、日常生活で抱えているいろいろな悩みやしがらみから一時的に解放され、心が軽くなっているせいかもしれません。

日本の登山は修験道から始まったといわれていますが、修行で山に登る際の掛け声として「六根清浄」があります。これは、五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)と意識をあわせたものを仏教では「六根」といいますが、それがすべて清められますように、というのがこの掛け声の意味するところです。

山では、危険な場所もあり緊張はしますが、六根が清らかになることにより「安心」にも貢献しているということでしょうか。以前は、しばらく普通の生活をしていると、無性に山に行きたくなっていましたが、その理由は、日常生活の中でがんじがらめになっている六根(特に意識か?)を、定期的にクリーンアップしたい、ということだったのかもしれません。

文/山川 修(Safeology研究所代表)


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