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20年前に一緒にドイツ語研修旅行に行った仲間たちへ
君たちは「タールキルヒェン」の響きを覚えているだろうか?
こんにちは、ドイツ生まれ鹿児島育ちの酒豪@鹿大です。
2024年の4月から三ヶ月、ヴュルツブルク大学に来ています。今回の記事は2004年に一緒にドイツ語研修旅行に行った仲間たち向けに書いています。
私が研修旅行に参加した経緯なども一応書いていますが、読み飛ばしてもらってもkein Problem です。
私がドイツ語研修旅行に参加したわけ
研修旅行の同期なら大抵ご存知とは思いますが、私は南ドイツの北の方、ヴュルツブルクという街の生まれです。とはいえ生まれて一年で日本に戻ったので、記憶はほとんどありません。
小さい頃から「あなたはドイツで生まれたんだよ」と聞かされ、いつかドイツに行きたいなという気持ちを抱えて鹿児島大学に入学し、一年生の第二外国語では当然ドイツ語を選びました。その際鹿大の先達である兄から「第二外国語でドイツ語を取るならペアがいいよ。日本人とドイツ人の先生が交代で授業してくれるから」とアドバイスされ、初めてのシラバスと格闘しながら履修登録をしました。医学部の人はドイツ語を取ることが多いと聞いていたので、誰かしら仲間はいるだろうと期待して受講した初めてのドイツ語ペア授業。
蓋を開けてみたら、ペアの講義に医学部生は私一人でした。
後で聞いてみたところ、医学部の子たちはペアの授業がある事自体知らなかったようです。
おい……マジか……完全にアウェイやぞ……と冷や汗をかきながら受けた初日の講義の終わりに、安東先生からドイツ語研修旅行の紹介がありました。
一年かけてドイツ語を勉強し、一ヶ月のドイツ旅行に行く。いつか行きたいとは思っていたものの、ドイツ語わかんないしツアー旅行でヴュルツブルクを通るやつも自由時間なさそうだし……と思っていた私は、即決しました。
「興味がある人は、この後教壇の方に来てください」
という安東先生の呼びかけに、その日のうちに「参加します」と言いに行き、家に帰ってから親に「来年の三月、一ヶ月ドイツに行くから」と事後報告しました。その頃はまだそんなに円が安くもなかったし、団体での移動だったので、事前に貯めてくださいと言われたのは20万円ほどだったと記憶しています。ちゃんとバイトして自力で貯めました。
それから一年間みっちりドイツ語を勉強し、無事に研修旅行を終えました。当時まだ未成年だったのに「酒豪」というあだ名をもらったりもしました。安東先生やドイツ語の同期との出会いは、一生物の宝だと思います。
あれから20年経ったミュンヘンの話
ミュンヘン中央駅
研修旅行の誰しもが何度となく行ったミュンヘン中央駅。その2024年の姿がこちら。
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絶賛大改修工事中です!
正面の建物がほぼ解体されており、正面から見るとまるで駅がなくなったかのよう。地下鉄に降りるエスカレーターの乗り場や本屋さんがあったエリアには立ち入りできなくなっています。コンコースには右か左の横の入り口から入る形です。ヴュルツブルクから4時間かけて鈍行でたどり着いて、最初の印象が「知らん駅や……」でした。
地下鉄も行き先によって地下への降り口が違っていて、まるで改修中の渋谷駅。勘弁してくれー!となりながらなんとか市庁舎広場にたどり着きました。
市庁舎
たしか20年前はなんらかの改修工事をしていて、一部足場が組まれていた気がします。
その2024年の姿がこちら!
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改修工事は終わり、美しい姿です。天気が良いですね〜! ラーツケラーも元気に営業中でした。
ユースホステル
まぁ中央駅や市庁舎はね、他の旅行者のブログとかを見ればある程度今の様子はわかるんですよ。みんなが今どうなってるのか知りたいけど情報がなかなかない場所、わかるぜ。我々が二週間滞在したユースホステルだよな!知りたいよな!!
私の記憶の中では
・ミュンヘンの旧市街地から右斜め下
・なんか川が流れてる方
・動物園の近くの駅だった気がする
くらいの情報しかなくて、地図と睨めっこしました。そしてみつけた「タールキルヒェン」の駅。
タールキルヒェン!
聞いたことある!!!
というわけで、乗り放題チケットを良いことに、間違ってたらその時精神で地下鉄に乗ることにしました。(念のため地下鉄の車内で鹿児島大学の安東先生に確認して頂き、お墨付きをもらいました)
市庁舎広場の下、地下鉄のマリーエンプラッツ駅の2024年の姿です。
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あまり変わっていないと思います。地下鉄の車体は、新しいのと古いのが混在していました。躾の良いわんこがのそりと乗ってくるのも変わらず。
そして私たちが滞在していたユースホステルの最寄駅、タールキルヒェンの2024年の姿がこちら。
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駅のコンコースの様子はほとんど変わりないと思います。駅から地上に出ると、
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駅の出口のこの黄色いとんがり帽子、見覚えある!! このとんがり帽子を左手にして立ったところにクプシュがあって、みんな水買ってたよな〜、と思って見てみたらば、
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新しめのアパートになっていました。
実はクプシュは今、ドイツ中でエデカっていうスーパーに取って代わられてて(ダイエーがイオンになってるみたいな)、道路挟んで向かいに大きめのエデカができてたので、そっちに吸収された模様です。
気を取り直してユースホステルまでの道のりをてくてく。タールキルヒェン教会は変わらずにいてくれました。
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たしかこの協会の隣に立ってる集会所的なところでパーティーがあった気がする……(うろ覚え)
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そしてたどり着きました、我らがユースホステル!
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こんなんやったっけ……?? となりながら写真をパシャパシャ。入り口の階段は確かに見覚えあるような気がします。
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あとこの扉を通ってシャワールームに行っていたような、微かな記憶が……!
我々の研修旅行のあと、このユースホステルはちょっといいお値段にグレードアップしたらしく、その後の研修旅行では使われなくなったらしいです。もしミュンヘンに行くことがあったら、ここに泊まってみるのも懐かしくて良いかもしれませんね。
おまけ ニンフェンブルク城
鹿大の仲間たちと一緒に行ったような気がする城。当時は冬だったので、城の前の運河が凍っていてスケートリンクになっていましたね。
そんなニンフェンブルク城 なつのすがた@2024がこちら。
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綺麗ですね〜!
さらにおまけ ヴィース教会
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研修旅行中に安東先生の引率で訪れたヴィース教会は、私の推し教会トップスリーの一員です。なお残り二つはミラノの大聖堂とフィレンツェの花の聖母大聖堂です。この巡礼教会は大聖堂に比べればちんまりとしているのですが、小さな丘の上に佇むこのロケーションがすでに満点。人間は大草原の小さな〇〇に心惹かれる生き物です。研修旅行は冬だったので、雪の積もった丘の上でしたが、今回は緑のお花畑を見ることができて幸せです。
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外見はぱっと見シンプルなんですが、中に入るとめちゃくちゃ綺麗! このギャップも素敵ポイント高くないですか? 外見はそんなにゴテゴテしてなくて、中が綺麗なのがとても私好みです。あと中の装飾が、白ベースに金と差し色のピンクっていうカラーリングセンスが私向け。金が多すぎるとちょっとチカチカしちゃうから……その点ヴィース教会はバランスが良くて大好きです。
鈍行だとミュンヘンから3時間、ヴュルツブルクからは6時間半掛かりますが、行く価値ありますので! お金を払えばもっと早いバスとかもある! 正直個人的にはノイシュバンシュタイン城よりもおすすめしたいまである。みんな機会があったら行ってみてくれよな!
結論
ミュンヘンは変わっているところも変わらないところも有りつつ、素敵な街であることには変わり有りませんでした!
ビールの美味しさは、あの頃より今の方が分かるようになったと思います。これを読んだ研修旅行のみんなが少し懐かしい気持ちになって、ちょっと元気になりますように!
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