死ぬまでの時間

誰もに平等にやってくる死
いつか終わりが来ることはわかっている、でもいつかわからないというのが人生です。
特に若い時はその時間が永遠にあるように感じていました。

ただ、最近残りの時間が有限であることを強くて感じてきています。それは医師いう職業柄、死に対して常に意識させられる立場にあるので、より今の時間を、大切にしなければという思いが周りより早く感じているのかもしれませんが。

時間って平等に流れるにも関わらず、若い時の無駄な1日も、そしてたとえば余命を申告された後の大事な家族と過ごす1日も同じ1日。
なのに、置かれた状況によって、そして感じる人によってその時間はとても輝いた密度の濃い時間となるのか、ただ無駄に流れていく色褪せた1日になるのか変わります。

40代で癌になって余命宣告された医者の友人に、どう言葉をかけてよいかわからずいた時
彼は「癌は一番いい死に方かもしれない。残された時間でいろいろ整理できるし、何気ない毎日が素敵だと、感じることができる。交通事故や脳出血などでの突然死など、いきなりエンドを迎えるのはより辛いと。」そういろいろな死を見てきて医者として感じたと言ってました。

明日死ぬかのように生きろ!
ガンジーの名言。
そんなふうに毎日、残りの時間を意識して時間を色濃く使いたいものですね。

最近読んだ本が
百田尚樹の新・相対性理論―人生を変える時間論

これ、時間に関してとっても面白く
書かれていて、よかったです。


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