私立小学校の受験倍率ランキング 錯覚

私立小学校受験に関して倍率ランキングというものが
ネット上でもあります。
慶応横浜初等部は私立小学校の日本一の倍率!!
東洋英和小学校も10倍越え!

しかし、そのランキング確かでしょうか?
新聞や雑誌でさえ、その倍率の中身を精査せず、
志願倍率なのか、最終倍率なのか、まったく違う倍率を
同じ土俵で比較しています。

入試には
①志願者数
②受験者数
③定員
④最終合格者数
でその倍率を規定します。

実際の倍率は②➗④
のはず。
しかし、受験者数、最終合格者数(補欠の繰上げ合格)を公表している小学校の少ないこと。
私の知る限り、②受験者数と④最終合格者数の二つをきっちり公表している学校は早稲田実業学校初等部と洗足学園小学校のみです。(ほかにあればコメントお願いします)

実はこれ学校側としてはあまり公表したくないデータです。
だって、志願者数と受験者数を公表してしまえばその差が大きいほど実際は願書は出したが受験はしてもらえない
つまり第一志望でない学校ってことになりますし。
定員よりも多くを最終合格者数として公表することは入学辞退者数を公表することと同じで、第一志望でない学校ということを自ら公表するのと同じことですから。

この点
慶応横浜初等部は志願者数と最終合格者として定員数しか
ホームページに公表していません。
つまり、願書出した人が全員受験して、定員きっちりしか合格させなかったという想定での倍率なんです。
実際は筑波、早稲田、幼稚舎など辞退者がいるのにも関わらず辞退者なしの想定での倍率。

この点東洋英和も同じです。
志願者数と定員のみ公表。

そのため両校は倍率は高く、倍率のランキングも上位になります。

それに比べて、洗足学園と早稲田実業学校
正直に受験者数と最終合格者数学として繰り上げ合格者も含めた合格者数を発表

そのため、志願倍率10倍を超える両校は
最終的には倍率は低くランキングされるわけです。

以前のノートにも載せましたが、
早稲田実業vs.慶応横浜初等部
 
日本一倍率が高い学校を辞退するなんて
もったいない!って周りから言われましたが、、

本当の倍率的には実際は同じくらいですかね。

ちなみに幼稚舎は、慶応横浜と違い
受験者数として公表しているので、やや倍率低めに出ています。

いちど、小学校受験倍率ランキング ちゃんと見てくださいね。
 

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