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ベーシックルールでばえる

誰が見ても「いいね!」と思われるような万人受けする髪形には、ある共通した基本的なパターンがあります。

①シンメトリー(均斉)
②バランス(均衡)
③プロポーション(釣合)
④ハーモニー(調和)
⑤リズム(律動)

流行の髪形がどんなに変わっていっても、この5つのベーシックパターンを抑えるとだいたいは「いいね!」と言われる髪形に近づけることができます。

それらのパターンを形式的に髪形にはめ込んで、見る人の感覚にアピールする美しさのことを形式美といいます。

顔に対する左右の髪と髪、輪郭と髪形、髪形とヘアアクセサリーなど

髪形にまつわる種々さまざまな構成要素の間の、お互いの関係や全体に対する関係が、可能な限り全体として統一されているときの関係を形式といいます。

そして、
その形式によって、出来上がったかたち(フォルム)が感覚に訴える美しさ、これが形式美です。

5つのベーシックルール

「美しく見せる」「ばえさせる」ための5つのパターンの一つ一つを詳しく見ていきます。

パターン①シンメトリー(均斉)

【左右の髪と髪、上下の髪と髪などの、大きさ、形状、ヘアカラーの色などを、完全に合致して対称に展開する。】

ぱっつんボヴはシンメトリー法則に見られる代表的な髪形ですね。

パターン②バランス(均衡)

【左右の髪と髪、上下の髪と髪などが、「ほとんど」「だいたい」等しい分量、形状、印象効果を表現して作る。】

たとえば、
横分けの髪形で、厳密には左右の毛量や長さに違いがあっても、だいたいにおいては等しい髪形など。

パターン③プロポーション(釣合)

【髪形全体における部分と部分、または部分と髪形全体など、2つの別々の間が直感的に「美しい」「いいね!」と感るような比例関係を良くする。】

たとえば、
ツインテールで、左右の編み込みに違いをだしたアレンジスタイルでも、全体的に釣り合いが取れている髪形など。

そして、
このプロポーションには、
美しい釣合として古代から人々を魅了してきた黄金分割が含まれます。

レオナルド・ダ・ヴィンチの描いた「ウィトルウィルス的人体図」にも黄金分割が含まれています。
身長に対する頭の大きさ、手足の長さ、胴体の長さなどは人によって違いがありますが、

人による違いを平均値化して、人体の比率を真円や正方形や黄金分割といった絶対的な科学の数値で割り出して形にしたのが「ウィトルウィルス的人体図」です。

黄金分割は1対1.618の比率ですが、人々が好んで美しさを感じる比率と言われています。

この比率が含まれて釣り合いのとれた髪形は、すでに美しく映えている髪形だと思います。

パターン④ハーモニー(調和)

【2つまたは2つ以上の部分の間に違いがあって対立しながらも、全体的にぴったりと合わせる。】

ヘアカラーの色の配置の仕方によって生まれる、よい色彩効果のある調和された髪形もここに含まれます。

たとえば、
明暗や色味の異なる2色以上のカラーが調和よく染めあがっている髪形など。

パターン⑤リズム(律動)

【強弱や深浅などを繰り返しパターン化させたり、ある一定の間隔で繰り返される動きや変化を示したりしてリズム感を与える。】

たとえば、
スパイラルパーマやコテで巻いたヘアスタイルなど心地よいリズム感のある髪形。

最後に

これまで見てきた「美しく見せる」「ばえさせる」髪形のための5つのパターンは、どれも当たり前のように感じますが、その当たり前をしっかり心がけることで「いいね!」と言われる髪形に近づくことができるのだと思います。

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