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美容師が身につけたい「創造力」とは?

美容師と創造力

一般的に
何かを制作する時は、
自分の想像・イメージしたものを、
具体的なかたちにするための
創造力が必要であると言われます。

美容師であれば、
ヘアスタイルを作る時は
美容師自身がイメージする
独自的で新しい価値観のある髪形を
具体的なかたちにするための
創造力が必要となってきます。

たとえば、
基本的なカットスタイルであれば
一定の方法に忠実に従って切り進めれば、
初級技術者から作ることができます。

でも、そのようなプログラムは
全てとは言い切れませんが
単なる制作へと陥りがちです。

これに対して、
創造力によって作られた髪形とは、
規定の設計図に沿って作るだけではなく、

美容師が
自分のアイデアや価値観を信じ、
自分の理念と手によって生み出した
髪のかたちのことです。

一定のルールに沿いながらも
自発的に行う作業は、
常に結果に意識を向けていないといけないことから、

緊張感を持ち続けるといったハードな部分もあれば、

作っている最中に、
自分の予測を超えた美しいかたちが現れ出てくる時があって、

そんな時は喜びや楽しみといった高揚感もあります。

「よくわからないけどキレイだな」
と思えるような美しいかたちの髪形は、
きっと創造力によって作られたのだと思います。

まずは、基本技術を習得しよう

誰でもが、
初めから想像力を発揮した髪形を作れるわけではありません。

まずは基本技術を習得することが大切です。

初めは、
ハサミを持つ手もぼつかず、
髪をとかすのさえスムーズにいかないことにストレスを感じるかもしれません。

思うようにいかないことに加え、
「練習やだな」「めんどくさいなぁ」
「今日はやりたくないなぁ」
という日もあると思いますが、
その気持ちも抑え、

また、
「失敗したらどうしよう」
という恐怖心も乗り越え、
勇気を持って練習をしていくうちに

手が慣れ上手くなっていきます。

やっていくうちに
成功体験が多くなってきて、
不安感や緊張感も薄れていき、
喜び楽しみが増えていきます。

アリストテレスによると、
素早くできることと喜びを感じる事は、
その技術が身に付いたことの印であるということのようです。

創造力が形成されるように「方向づける」

基本技術を習得した後は、
独自的で新しい価値観のある髪形を作る習慣付けをするかしないかで

創造性のある技術者と
基本技術を身につけこなして熟練させていく技術者との違いが出てきます。

これは、
自分の価値観の問題なので、
どちらが優れているとは言い切れるものではありません。

もし、創造力のある美容師を目指すのであれば、
自分の「興味がある」「得意分野だ」
というところからヒントを得て
価値ある髪形へと
反映させていくように、
自分で「方向づけていく」ことも
一つの方法かと思います。

個人的には、
水流の運動に興味があって、
髪形に反映させる事があります。

美容師としての可能性を広げ、
独自の新しい価値あるかたち
を作り上げていくように、
「方向づけていく」
ことで創造する力は形成されていくと思います。



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